年金手帳は誰のもの。
この手帳、別にまあまあって感じで、記事にあるように「パンクな精神の会社」とも、「大人のユーモア」とも思わないけどさ。私が考えたのはまたも別なこと。
つうか、「ローティーンのうちから、年金問題を考えておけっていう意味だったりして」ってな無難なまとめに、「へーえ」と思ったりして。
ある中小企業がありました。そこでは入社時に社員の年金手帳、雇用保険証を預かって、キャビネットの個人ファイルに放り込んでいた。退職するときに返すんです。理由は、社員に渡すと「失くすから」。 実際、無くす人も多いでしょうよ。勿論、社員が返せと言えば返すことにはなってたが、誰も返せとは言わなかった(藁)。
これは今でもどこも当たり前なんでしょうか?
でもね、思いませんか? こういうことするから、みんな年金とか失業保険についてまるっぽ無知になるんだよって。
(例えば、未だに被扶養者の奥様がたで、私の年金は亭主が私の分も払ってるもんと信じ込んでる人が多い。ご当人だって若い頃は会社に居たろうにさあ。あのね、年金はそれぞれの収入に応じて算定されます。だもんで、あんたの亭主の収入に応じて払ってるわけで、あんたの亭主と同額の収入の独り者も同額払ってるんだよ)
ともかく、その会社では社員は社保に関するあらゆる手続きを代行してた。在職中に年金を申請するのも総務の社員が付き添って行って、一緒に並んで話を聞いた。
社会保険事務所のおっさんがとろとろとへたれな説明をする間、当事者のおじちゃんはぼーっと脇を向いている。横で総務の人が聞いてるから大丈夫ーと思ってる。んで、後で何か起こると、総務に電話してくる。退職後も、勿論、あらゆる年金トラブルを総務に訴えてくる。
それが嬉しくってたまらないのが根っから総務らしい。確かに、「総務にとって社員はお客様」だから、労を取るのは当たり前だ。
けどなあ、社保同伴業務ってのは何なのよ。あのさ、大の大人をトイレまで連れてってやって尻まで拭いてやるのが総務の仕事だったのか?
あんな馬鹿なこと、この不況にまだ続けてるとも思えないけど、担当によるだろうなあ。まあさあ、会社では些細な知識を独り占めするのが重宝されるコツですからね。
でも、社員の側にすれば、そうも無知にされてて怖くないか?
それって、年金のことも雇用保険のことも、健保のことも税金のことも、家のローンのことまで会社が面倒みます、だから何も考えず、言われるとおり働いてね、だよ。
何かあったら真っ先に切り捨てられるんだよ、なのに、そんなに会社を信用していいの。総務だって人間だからミスを犯すでしょう、それをあなた任せで放っておいていいの。
これは前に書いた記事にも絡むけど、どうしてそう自分で考えたり決めるのが、そんなに嫌で面倒なのかなあ? だって年金もらうの自分じゃない?
正直言って、前の年金未払い騒ぎのときも、「街の声」の中には随分とんちんかんなものがあった。でも、実際、年金ってわざとかってくらいわかりにくいシステムだよ。社保事務所の言うことが一番わかんないし(藁)。
ホント、仕事してみて思ったが、社会保険庁って、画期的にマヌケな役所だった。最近、連続でミスが発覚してるけど、私は全然驚かない。今までだって派手にやってたのが、前に出なかっただけでしょ。変わってねえよ、あそこは、きっと。
acoyoさんは偉かったですよ。そこまで社員の面倒を見てくれてたんですから。私の会社だったら、その時にちょっと説明して「あとは自分でやれ」だと思います。
あと、私は一回会社を変わったんですが、その時の年金の処理も、今になってみると損だったんじゃないかって気がしています。ちゃんとした説明なしで、書類書かせられたものだから。
えへへ、上げてから思うことあって文章変えました。見てくれたのその前かなあっと。
でもね、総務のやることはまるっきり信じない方がいいです。「第一に社員のため」とは言ってますが、やはり会社優先ですから。それについ、「自分に楽」な方を薦めてしまったりしますから(藁)。
だから、自分でやれ、の方がいいシステムじゃないのかなあ。勿論、その前の説明は万全でないとダメですけどね。
傷者……(藁)。いや、心配しないでもそういう人、多いよ。傷者じゃござんせん。やってた私が保証する。
毎年のようにシステムや手続き 掛け率が変わるんじゃ働いてる人もたまらんという話です 何で制度をいじりたがるのか謎