さくらから離れてさくらおもいけり
タイトルは伊関葉子氏の俳句です。
桜ってのは、思い出すときが一番綺麗なんじゃないか。
瞼裏にぱあっと、あの乳白色に一滴色を落としたような花の群れが、果てしなく広がっていくときというのが、一番綺麗なんじゃあないかしらん。
なんか、そういう気分の詩がなかったっけと思い、本をひっかき回し(そうしてると、頭の中で忽然と「あはれ花びら流れ をみなごに花びら流れ」がリピート再生し続けて、邪魔だったら。だーかーらーそれは犀星、金沢じゃ土産物屋の包みにまで印刷されとったわ)、発見はしたものの、なんだよ、またしても中也かよという(爆)。
あれはとほいい處にあるのだけれどいや、別にここで中也が言ってるのは桜じゃないけどね。そういう「とほいい」という感じ。
おれはここで待ってゐなくてはならない
中原中也 「言葉なき歌」
桜はその花の中で見ていたって、やっぱりどこか「とほいい」もんな。中也が待ってた「詩」とか「言葉」とか「美」とかみたく、どこまでも遠く移ろうもので、つかまえられないものなんだろうなあ。
こないだも、オテムバさんと「花は独りで見るもんだ」とか話してたんだよね。それも「とほいい」からだな。二人で見たってみんなで見たって、ホントに見てる時は「独り」なんだ。
んで、写真は去年のもの。今年はどうやら、家の近所で見てすませそうです。結局、マミーとの約束はお流れになったし。
しかし、去年は気合いいれた。京都まで行った。そう、日本で一番歴史的文学的に付加価値背負った桜を見に(爆)。その後で一週間寝たきりだったが、確かに、その甲斐はあったなと。何せ空は晴れてるわ、タクシーの運転手さんからレストランのマスターから通りすがりのおばちゃんにまで、「いい日にお越しになりましたねえ」と言われるほどの満開。平日だってのに朝から満員の阪急電車に乗ってよかったよと。
写真はかの哲学の道をちょっと入ったとこにある神社、名前忘れた(藁)とこで撮ったんだけど、ここが一番よかったな、人が少なくて。
花見の友(出遅れた分、個人的に祭り。観るのは独りでもお花は多い方がいいじゃん)
●こんなんばっかり(下衆牢愚)
●貴様と俺とはJAXAの桜 (せんだって日記)
●おだてブタ(Untitled-Blog)
●桜(web-tonbori堂)
私のお気に入り桜ショット&お花見スポット♪
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桜って、写真を撮ると幹が静脈血の色に近く見えるのがイイんですけど、これは凄い桜だ。
ううむ、京都の桜の怖さは格が違うなあ。
>京都の桜の怖さは格が違うなあ。
桜も、つか京都のもんは土一粒、水一滴までも京都価格どすえ。お高うおすえ。
ま、1000年人の血を吸った大地に生えて、一流どこにちやほやされてきた桜ですからねえ、根性が違うという。
★umacoさん
umacoさんは近所がいきなり世界遺産だもん。しかも
神寂び系だもん。あ、せんと君×桜で一枚プリーズ♪
私の方は「戦車と桜(自衛隊)」も北朝鮮のせいでパーになり、ばかぁって感じです。
そちらはいろいろな物が埋まっていそうで、だからこそより、美しく咲くのでしょうね。
言葉は通じるけれど(辛うじて(苦笑))、まったくの異文化だなぁと感じることしばしば。
桜は、容易に現実として受け入れ難い要素があると思います。僕の桜は実家の裏山に咲いている盛り上がりに欠ける桜なんですが、本当に見たことがあるのか確信が持てないようなところがあります。
ついぞ先日見た桜も本当に見たのかと。証拠は荷物を運んだ際の筋肉痛ぐらいです。今年は色々雑事により写真とれませんでした。残念。
良きかほり♪が漂ってきそうです。
酒を呑まないので、基本的に桜は飲み食いせずに静かに見ますが(写真撮るだけな事の方が多いかな)、それでも実は「見る」という程見ていなくて、なんとな〜く、自然の勢いを感じられたらいいな程度なんですよね。
姿や花の美しさは、確かに後になって想うような気もします。
思い出したときの桜が一番というのは、桜に限らず風景にも当てはまるような気がします。
ただ自分の場合はそれが初見の時の印象(ファーストインプレッション)と脳内で再生された過去映像が綺麗に補正されているのかどうかは?なんですけれど。
あと東京はソメイヨシノが多くて、あの品種がそれほど好きではないというのもあるのですが、どちらかというと花木なら梅のほうが好きなんですよね。まだ寒いうちにあのごつごつした木肌や枝ぶりからは思いもよらない可憐な花を咲かせる意外性がイイです。
しかし梅と桜の見分けもつかない人がいると知って以来、あまりこういうことをアツく語ると植物オタクにされそうなので自粛するようになりました(笑)
存在スルーのテクニックは向上なさいました?(W)
前も書いたかな、私は北海道の春にずっと憧れてるんです。桜もチューリップも連翹も一斉に開くアナーキーさってのに。無いものねだりですねえ。
ええ、京都の桜の下には埋まってますともさ。死体だけじゃなくて、そこでデートした男とか、雑誌片手にお上りさんむき出して歩いたあの日とか、様々な過去がどっぷりと。
★belltoneさん
カラダの痛みで桜を記憶するなんて、すげえデカダンですわね、もうそれは萩原朔太郎にGOだな。
>桜は、容易に現実として受け入れ難い要素
せんだってさんとこのは宇宙外生物の気があるそうですが、基本、異空間なやろうだとは思います。でも、
>実家の裏山に咲いていrる盛り上がりに欠ける桜
うちもそうなんですが、なんで裏山の桜ってのはああも盛り上がりに欠けるんですかね。金持ちが住むさらなる山手には豪勢な並木があるというのに(爆)。
お褒めいただいて嬉しい。神社のご神体に背を向け、格子にべたりと背中すりつけて写すという不信心な行為の結果です。
>姿や花の美しさは、確かに後になって想うような気もします。
今、思いついたんだけど、匂いがないからかもしれないなあ。香りって臨場感あるじゃないですか。
★tonboriさん
祭りなんで後でTBいただきにいきます。私は欲張り。
そうですね、記憶の風景って美しいですからね。
>綺麗に補正されているのかどうかは?
毎度思うんですがね。写真撮らずに見てる方が実はちゃんと見てるんですよねえ。写真撮ると、その写真で記憶補正するとこがあって、ある意味よくないなと。
花粉症、お大事に。
私は梅も好きですけど(あれは香りがあるし)、プレ桜なら木蓮も好きですね。ちなみに梅は近くの庭からはたけから至る所で咲き誇るので撮る気にならなという。そういう環境の上、幼馴染みがお花の免状持ち揃いで、常に指導されているんで、植物ネタはフツーだと思ってました。そうか、危ないのか気をつけよう。しかし、
>梅と桜の見分けもつかない人がいると知って以来
それは日本人ですか?(藁)
ねぇ?梅を見て「もう桜咲いてるんだー」と真顔でいわれてモニョりましたよ。でも自然全般に興味のない人が増えてるような感じはします。植物に限らず、鳥や昆虫のことも知らないんですよ。人間以外の生物全般をどうでもよく思っているのかなあ・・・とちと哀しくなります。花鳥風月を愛した日本人はどこに行っちゃったんでしょうねぇ。
私の場合、出身が北海道でいろいろ植生も植物の時期も違うので、いまだに椿が路地植えなのに驚きます (^^;;
>人間以外の生物全般
いや、確実に人間もどうでもいいに違いありません。というか、自分以外はどうでもよいのでしょう。今日、前を見ないおばちゃんに二度もはねられそうになりましたし。
>椿が路地植え
ああ、そうなんだあ。そうかあ。
ただ、今は品質改良で強くなりましたが、子供の頃、ラヴェンダーの鉢を抱えて、日差しを避け、風通しのいいところいいとことと探し回った哀しい思い出が(涙)。北海道じゃ群生してんのにぃと。なまじ、岩波少年少女文学にはまると、西日本の気候風土に合わない物にやたら憧れる時期がありまして(爆)。
いえいえお気になさらず。コメントはそちらで書かせていただきます。