Jeff Buckley / HALLELUJAH 冷たく壊れた「神を褒め称えよ」
(princess_gloomさん、Kingdowさんの記事から参照)
song title→HALLELUJAH
original→Leonard Cohen(from VARIOUS POSITION)
cover→Jeff Buckley(from GRACE)
ちなみに私はレーナード・コーエンにも惚れきってるので、ライヴ・ヴァージョンも持っている。またコーエンの歌は誰でもカバーするから、この歌も私が持ってるだけでジョン・ケールとU2*1のがある。他にもまだある。
んで、一度、身内と同居人でオリジナル、オリジナル・ライヴ、カバー数曲を一気に聞き比べしたけど、全員一致でこのジェフ・バックリィだった。(オリジナルはすごくセクシーなんだけど)
以下はTB元からのコピペ
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これはもしかして、オリジナルより良いデキでは?
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オススメの理由だとか、オリジナルとの比較だとか、その曲の思い出だとか。記事内容はおまかせです。
【TB企画名】
オリジナルを超えたカバー曲
http://manyana.exblog.jp/771289/
【企画元】
Untitled-Blog
http://manyana.exblog.jp/
【TB URL】
http://manyana.exblog.jp/tb/771289
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ジェフ・バックリィは、ほんと彗星のようにシーンに現れてすぐ消えた。
私は、発表当時の94年、『ロッキン・オン』の今月の一枚になってたので買った(90年代半ば頃のあの雑誌の《今月の一枚》は、迷わず買って大丈夫だった)。彼のお父さんのティム・バックリィも七オクターブの声を持つという伝説のシンガーだったが、早死にしたそうだ。
彼もこのデビュー・アルバムであらゆる音楽誌や批評家に絶賛され、その年のリーダースポールは勿論、ミュージシャンによる「今年の一枚」にも選ばれまくってた。
だが、それからほんの三年足らずで、彼はあっさり死んだ。溺死だった。
カート・コヴァーンにせよ、彼にせよ、夭折なんて綺麗な言葉では語り尽くせないものがあって、私は切なさを通り越して怒りさえ感じる。何に怒ってるのかも、わかんないんだけれど。
そんな悲劇を抜きにしても、この声はすごい。この音はすごい。
アマゾンの批評で「ただ、力を奪う絶望と、暴力的なまでの喜びの間を、絶え間なく揺れ動いている」とあるが、視聴では、ちょうど彼が歌い出したあたりで音が切れてしまう。私の拙い筆では、どうにもその世界が表現できないのが、何より口惜しい。
ただ、言えるのは、身を削るような声だということ。
んで、レナード・コーエンの歌だから、歌詞もすごいに決まっておる(藁)。コーエン自身はボノが歌った「ハレルヤ」を、歌詞の「It's a cold and it's a broken hallelujah 冷たく壊れたハレルヤ」を完全に理解した解釈だと褒めた(愛想か?)。でも、私はU2のファンだけど、あの言葉を、声と音で表現しきれたのはジェフ・バックリィだけだと思う
(ついでに、時期を考えれば、コーエン・ファンのボノがわざわざこの歌を歌ったのは、彼を強烈に意識してのことだろう)
天の高みに神はおわすかもしれない
けれど、俺が愛から学びとったのは
どうすれば撃たれる前に撃てるかってことだけだ
今夜、お前が聴くのは叫びじゃない、
光に導かれてきた誰かの声なんかじゃない
冷たく、壊れたハレルヤなんだ*1
ジェフ・バックリィの「a cold and broken hallelujah」は、心に真っ直ぐ突き刺さってぽきりと折れ、破片が心に深く食い込んだまま残る。そういう歌だ。そういう声の歌だ。
今、この歌の入ったGRACEをぶっ通しに聴いてて、なんか酒が飲みたくなって来た。 私は多分、ちょっとばか泣いてる(藁)。
*1 コーエンさんは詩人だったりするもんで、この歌の歌詞にも幾つかのバージョンがある。だもんで、この3人、歌ってる歌詞が微妙に違う。何、当人だって歌うたびに違うもん(藁)。でも、この部分は全員歌ってます。
ああ、最後に。マイケル・ムーア、この歌使うな。あんたは嫌いじゃないけど、政治絡みで使わないでくれ。
TB企画「オリジナルを超えたカバー曲」にTBしてくださった方をここに紹介させていただき、これを「TB状況」の報告とさせていただきまっす。 参加してくださる方はこちらをご覧ください。 zaziesさん 「ダンシング・クィーン」 by P オリジナル:アバearll73さん まっかな秋/ううあ(UA) オリジナル:童謡kingdowさん I Feel Love/Marc Almond & Jimmy Sommerville オリジナル:Donna Summeracoyoさん HALL...... more
Jeff Buckley ファンのみなさんなら、"Halleluja" 大好きですよね? 映画やドラマにもたくさん使われてます。もともとこの曲を作ったレナード・コーエンも、ああいう風にカバーしたジョン・ケールも「おぉ!」だけど、それをあそこまで昇華させたジェフは本当にすごいですよね。この曲は今までいろんな人がカバーしてますが、ジェフのバージョンが一番好きです。Hauntingな感じ。1回聴きはじめると、続けて何回も聴いてしまいます。必ず。 My Old Kentucky Blog では、その H...... more
『身を削るような声』とは、気になりますね〜。
よく思うことですが、いったいどれぐらい聞き逃しているアルバム、見逃している映画、読み逃している(こんな日本語あったかな?)本があるんだろうと。人との出会いもそうですが、作品との出会いも運があるなと感じます。これを機会に、このCDはぜひ聞いてみたいと思います。
彼の歌を表すのにふさわしい名文でございます。僕もちょっとばかし泣きました。
夭逝した彼らの事を考えると切なくなっていかんです。
あと、僕もきらいじゃないがマイケル・ムーアよ、ピート・タウンゼントを攻撃するな!
ウワー表現がうまいなー。私もこの曲知りませんでした。どっちも試聴したところ同じ部分のカットではないものの、声質の切なさはジェフ・バックリィのほうですね。レナード・コーエンはそれでも生きてくだろうって感じるけど、ジェフのほうはもうすでに耐えられないところまできている、そんな風に思いました。
>アルバム『Lorca』は、ツルの鳴き声、妖精のむせび泣く声、そしてエイリアンの求愛の声と間違えられかねない奇妙な声があふれかえっている
エイリアンの求愛って見た事あんのかぁ?
この手のblogを持ってないんでここに書くと、カーペンターズの「A song for you」は作曲者バージョンを超えてると思ってます。
学生時代にやってたカリスマックスってバンドの「サティスファクション」の4ビート・バージョンは結構いい感じだった自信あり。超えては無いけど。
その運を逃すのが怖くて、雑誌やCDを買いまくってた時期があります。でも、最近は、自分に必要なものなら出逢うんだという気がします。現実に、kingdowさんのブログを読んで、バラードを久しぶりに読んでる自分が居たりするもんですから(藁)。聴いてみて失望したら、ごめんねー。
>belltoneさん
それが運命だったといわれても、生きていればもっとできたことがあるだろうにと思うのが、受けての心理ですものね。んで、私も、P・タウンジェントの意見は一つの見識だと思います。それを批判する権利は、M・ムーアには無い。あと、ブラッドベリにも金払え。
>zaziesさん
お褒めにあずかり恐縮です。えへへ、ぽりぽり(頭をかく音)。「すでに耐えられないところまで」と、私も思います。コーエンがじぶとく生き延びそうなのもその通りだと思います(藁)。慧眼に拍手。
>umacoさん
視聴ありがとう。「エイリアンの求愛の声」(爆藁)、お気に召して幸いです。あの音の冷たさも好き~♪
お役に立たなら嬉しいです。私もA song for you、それにRain days and morningもそうだと思います。カーペンターズはカバーの名手ですね。4ビートのSatisfaction、聴いてみたいなあ……。
>redchili3さん
お、やはりお好きでしたか。覚えていてくれる人が居ると、なんかとっても嬉しいなあ。
>この声はすごい。この音はすごい
ほんとにそうですよね! 私もレナード・コーエン大好きなんですが、ジェフのカバーはオリジナルを超えてると思います。ちょっとタイプが違うから比べたらいけないのかもしれないけど(^^;
またお邪魔しに来ます♪
>この声はすごい。この音はすごい
ほんとにそうですよね! 私もレナード・コーエン大好きなんですが、ジェフのカバーはオリジナルを超えてると思います。ちょっとタイプが違うから比べたらいけないのかもしれないけど(^^;
またお邪魔しに来ます♪