It's a small world 大阪くらしの今昔館――半径30キロかあ?の散策

 これが戦前の堺筋、のジオラマ。
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住まいのミュージアム・大阪くらしの今昔館(公式サイト)

 実は行ったのは去年だす(藁)。
 当時はいずれ引っ越す予定で、その下見もあって大阪をうろうろしておったのに……不況が憎い。私からアーバン&犬飼える生活の夢を奪ったサブプライムローンが憎い。
 天神橋筋六丁目駅を降りてすぐだけど、商店街の入り口にある「大阪住まいの情報センター」のビルの8F、9Fということで、わかりにくいかもしんない。

 wikiによれば、ここは「住まい」をテーマとした日本初の専門博物館だそうで、
 高度な学術性を踏まえ、市民の目線に立って歴史を読み解き、見せる展示を超えた「体感する」展示を目的とし、「住まいと暮らし」の情報交流拠点としての集客型ミュージアムを基本理念としている。
 とまあご立派だが、実際はかなり小さい構えなんで、気負って行くとこじゃない。

 売りは8F丸々使った「天保元年の大阪の町並み(そごうが創業した年だ)のセット」と、9Fのジオラマで、いっちゃなんだけど、それきりだし(藁)。
 



b0016567_154330100.jpg 入るなり、ぐるりと螺旋のスロープ登らされて、まず9Fへ。硝子越しに件のセットをこんなふうに見下ろして、そいから、下に、セットの中に降りる。
 1830年代の大阪の町を約1100平方メートルの空間に再現。年に1回展示替えするそうだ。ごくベタに言うなら、「タイムスリップ」の感覚ってのですかね。まあ実際に、そういう感覚になるわきゃないっすけどね。廻りにうろうろ居るのは立派に現代の人だし。

 私が行った時は、北野の天神さんの宵宮風景だった。通りには露台が並んでて、屋台なんか出てましてね。
通りの奥には御輿もあるわけだ。
 天井がスクリーンになってて、夜になって朝になって昼になって……を繰り返している。夜には、花火も映ってたな。
 
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 b0016567_15483167.jpg 実際、入ってみると、わりと広いんだよね。表通りはお店で、セットと言うよりは、書いた通り、実物再現だから、ちゃんと中身があって、座敷に宵宮で来たお客さんをもてなす用意がしつらえてあったりしたし、他にも展示とかあった。店の中では体験コーナーとかもやってたな。

 当時の通りって狭いんだなあとか思いつつ、路地裏に入ると長屋になってる。ほんとに「裏」長屋だなと。小さな井戸端もあったりして。
 んで、通りを覗くと、こういう風に犬がひょいと居たりする(無論、本物じゃないけどw)。
 確かに、なんか一事が万事で、細かいとこで芸してるんだわ、このミュージアムは(藁)。時間の経過で音も変わるしね。暮れていくときにはカラスが鳴いて鐘の音が聞こえるし、夜が明けてくるとちゃんと雀が鳴いて、何か物売りの声が聞こえてくる。

 んで、その次に下の8Fに戻ると、今度は近代の大阪、明治から昭和にかけてですな。はい、ここがジオラマコーナー
 一番上に上げた画像だけでなく、幾つもあります。心斎橋筋も当然ありました。

 んで、↓のこれが空堀商店街の庶民の生活、つうのを戦前からおったやつ。お人形がとてもいい顔してて、かわいい。誰のデザインなんだろ。
 *クリックすると大きな画面になります。
 
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 何分かごとにこんな風に、ジオラマがぐるっと入れ替わるわけですわ。ナレーションが三林京子だったか沢口靖子だったか、忘れた。いや……八千草薫か? 確か、桂米朝もどっかで喋ってたような。それも忘れた、一年前だし(爆)。

 ジオラマの写真がどれも暗くてごめんなさい。雰囲気出すために、あえてそこは加工しませんでした。

 なんつうか、この階の方が楽しかったな、私は。今、自分がうろついてる街の姿なわけでさ。そりゃ写真で見たことはあるけど、やっぱ3Dだと全然違うじゃん。というか、かわいいもん(藁)。

 そんな風にコンセプトもいいし、趣味も悪くない。細かいとこに力入れてるとこも好印象なんだけど、いかんせん、最初に書いた通り、規模が小さい。
 なんか発電所とか工場とかにくっついてるのおまけの類のやつみたいなのね。
 んで、そういうのは成りは小さくても、発電所なり工場なりがくっついてて、そこの見学ーってのが実はメインだから見甲斐もあるんで、これはどうすんの。ついでに、UR都市機構の賃貸物件見学でも付けるわけ? と言いたくもなるけど。
 
 私が府知事とか市長だったら、他のしょうもないミュージアムなんか全部うっちゃって、これ一極集中で金ぶっこむんだけどな。それこそ谷町とかもちっと風情のあるとこに、小さくていいからこれ専用のハコ作る(それこそ安忠呼んで来いという話でw)。
 そしたら、観光拠点として十分客呼べると思うけどなあ、これは。惜しいなあ。
 
 でも、アクセスは悪くないから、こっちの人なら梅田行くついでとか、観光で来られたなら何かと抱き合わせで行かれた方がいい。その後、天神橋筋商店街を歩くもよしで。
 あの辺に遊びに行ってて時間空いた時とか、出張の時の時間潰しなんかには最適です。お子さんは喜ぶと思うぞ。

 おまけ:シーゴラスが一番気に入った「戦前の新世界」。
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 新世界って要するに通天閣界隈、そう、あのディープなとこなんだけど、往事はこんなだったとは、今からは絶対に想像できない(爆)。どっか江戸川乱歩だね~。
 あ、そだ、今の新世界界隈の写真も山ほどたまってるんで、それはいずれ……。

大阪市北区天神橋6丁目4-20 
大阪市立住まいのミュージアム くらし今昔館
開館時間:午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)/祝日の翌日(日曜日、月曜日の場合を除く)/
      第3月曜日(祝日、振替休日の場合はその週の水曜日)/年末年始(12/25~1/3)
※上記のほか臨時休館もアリ。


■wiki:大阪くらしの今昔館


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by acoyo | 2009-05-01 16:33 | 半径○キロの散策 | Trackback | Comments(11)
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Commented by robano-ana at 2009-05-02 01:34
ジオラマって言うと、オリンピック場所決め委員に見せるためだけに作った5億円の東京のジオラマを思い出すんですけれど、それとは違うんですよね?
Commented by belltone at 2009-05-02 16:55
新世界凄いですねえ、確かにパノラマ島奇譚のユートピアもこんな感じなんだろうな、と思わせる写真ですね。ジオラマもかわいいです。
新世界は、1回行きましたが、濃ゆい世界で驚きました。新世界界隈の写真、楽しみにしてます。
Commented by kiyotayoki at 2009-05-02 18:25
ほんとだ、ジオラマの人形たち、いい顔してますね♪
裸の子が騒いでいても、みんなニコニコしてるし。
草なぎ君もこの時代だったらお目玉くらうことはなかった?
あいや、大人はやっぱりダメか(^^;
Commented by tonbori-dr at 2009-05-02 20:00
ロコの割には全然ノーマークでした(苦笑)
そごうも大丸に吸収され、どんどん古いモノ、景色が失われていく中こういうコンセプトで遺していくのは賛成ですね。宣伝とかそういうことをすればちゃんとお客はくるもんだし。
Commented by samurai-kyousuke at 2009-05-03 18:49
一番上の写真は上空をラドンが通過しそうですね。
Commented by 夏葉 at 2009-05-03 19:59 x
こんにちは姐様。
わたしの好きな作家さんのひとりである田辺聖子さんが、戦前(昭和初期)の大阪は、実はとてもハイカラで賑やかで、活気に溢れていた、というようなことを書かれていたのを思い出しました。
東京の大江戸博物館には江戸時代のジオラマがありますが、個人的にはこの大阪のほうが好きかもー。
Commented by umaco at 2009-05-07 23:41
こんなところ行ったら閉館まで居座っちゃいそうです(笑)
通天閣ができたころの新世界なんて白黒写真しか知りませんから
こうやって色がついてるのは新鮮ですね
Commented by まにゃーな at 2009-05-14 21:29 x
面白そうなトコロですね。
時間の経過等、動的な演出が微妙にWebっぽい発想だなーとか思ってみました。
新世界って、浅草辺りを煮詰めたカンジ…という勝手なイメージを持ってます。
新世界界隈の写真も楽しみにしてます。
Commented by acoyo at 2009-05-22 18:26
えとー、今更のレスでごめんなさい(大汗)。

★robanoanaさん
それとは違います。おそらく、大阪市が羽振りがいいとき、というか、ホント、結果はOKなんですが、何考えて作ったのかはよくわかりません。(爆)
でも、その東京のジオラマはどんななんでしょうね。ジオラマってより、プレゼン用の模型って感じかな。

★belltoneさん
そうかつて大阪には乱歩の世界があったのねという。
新世界界隈、つうか、大阪のミナミってだけでもう兵庫県民の目にもあきれるほど濃い、ですから(爆)。写真はたまってるんですが、なかなかあげる機会がなく。つうか、あのあたり書きにくいんですよ、記事の方が。

★kiyotayokiさん
いい顔してるでしょ? なんかいい光景ですよねえ。そうですね。この時代なら、裸云々の前にも少し洒落が効いたような気がします。大人が大人きちんとやってれば、結構反応には余裕があるもんですから。
Commented by acoyo at 2009-05-22 18:27
★tonboriさん
でしょ? わりと穴場なんですよ、私もずっと知らなかったし。
>こういうコンセプトで遺していくのは賛成ですね。
大阪は自分たちの持つ「景観」にいささか鈍感な気がします。側に京都があるせいかなあ。近くのよそもんとしてはちゃんと保存してほしいし、こういうことはもっとお金かけて展開してほしいなあと思いますね、まじで。大阪も相当フォトジェニックな街ですもん。

★samuraiさん
そうラドンでもよし、ギララならいっそうキッチュですてきかもしんない(爆)。

★夏葉さん
大阪の方が新しがりなんだ、とは、私もどっかで読んだ覚えがあります。
大江戸博物館のあれも私、大好きですよ。ここのもあのくらいきちんと「博物館」として展開してくれれば、観光の目玉にできるのになあと。
そだ、田辺聖子さんは隣の市のご出身なんで、とても親近感が。つか車で10分くらいのとこにお住まいだったんですよね。
Commented by acoyo at 2009-05-22 18:27
★umacoさん
>閉館まで居座っちゃいそうです
それが……それだけのヴォリュームが無いんですよ、残念ながら。あったらなあ、ホントにいい博物館で協力おすすめできるのになあ。
え? 通天閣の件、ご存じでしたか。私は今のしか知らないので、相当驚きました。

★まにゃーなさん
>webっぽい発想
ああそうかも。なんかちょっと発想が違うのは確かですね。でも、ミュージアムショップってのはホントに「大阪のお土産物屋」で、やっぱ市がわかってないのかな、ここの価値を。
>浅草を煮詰めた感じ。
ううん……近いとも違うともいえるなあ。浅草って、私好きなんですけど、「粋」じゃないですか、どっか。新世界ってね、粋とはまるで違うのね。雑駁なのは同じなんだけど、東京みたいにすかっとした感じは無い、といえばいいのかな。その代わり、よりパワフルって気はします。
新世界の写真……はやく整理します(爆)。