名湯 宝の湯  ご近所探訪その2

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 これが私の言う「近所の温泉」。
 つうか、ちょっと前まではこれよりさらに車で15分ほど行ったとこのただの銭湯に温泉がついてて、そっち行ってたんだけど、こっちは一応、本格温泉、らしい。今年7月のオープン以来、車が混むことなぞ決してなかったT市東部に一大渋滞を巻き起こしている。
 いや、700円ってのがお手頃でして、はい。中はまあ「こんなもんだろうな」
 まあ、健康ランド並。お風呂もまあ大きい、種類もいろいろある。写真の通り露天もある。
 けど、露天風呂つったって、写真じゃキレーだけど、この植え込みのすぐ向こうにあるのが田圃と植木畑、新興住宅地に過ぎないのを知ってると、あまり風情もない。耳を澄ませば、県道を走る車の音もよく聞こえるし、市立中学校のチャイムの音も聞こえるかも。
 入ってる食堂もしょぼいしさ。んでも、700円。こないだ潰れたT市経営の温泉の市民料金よりまだ100円安いってな、とてもローカルに配慮した設定金額。

 んで、過日、また行ったんすけどね。初めて行った時は、鉄板化した肩と石化した腰を生身に戻すため、露天のジャグジーに延々つかっておりましたが、今回は冷えのぼせという体質も顧みず、ハーブ湯、塩もみサウナ(塩桶があるだけ)、ミストサウナ、檜風呂、長寿風呂、源泉と一渡り回った。しっかり湯あたりした。

んで、



b0016567_1463420.gif この源泉、茶褐色の一見、泥だまりで小さくてしょっぱい。そいで、怖いんだ。
 無理矢理作ってある石風呂で、思うより深いんだ。底はでこぼこだし。んでもって隣のお湯(浅い)から歩いてって入るしかねえんだけど、足でよーく底を探らないと、凹凸にけつまづく上に、かなり勾配のきつい階段が泥水色の湯の中に潜んでいる。
 底が見えないんで知らずに足突っ込んだら、間違いなくすっ転ぶ。岩山登山の如く、次の一歩を確かめて足を踏み出さないと、また底面のでっこまひっこまにけっつまづく、そういうデンジャラスなミニミニ源泉風呂
 わたくしは天国に彷徨う面持ちでおられる老婦人や中年婦人の方々を眺め、ふと、前日WOWOWでやってた野村芳太郎監督の『八つ墓村』を思い出しましたです。 はい、あの、鍾乳洞の沼から浮いてくる小竹だか小梅だかのばあさん。ここで死ぬのだけは嫌だなあと思った。

b0016567_1474452.gif んで、この長寿風呂ですがね。どのへんが長寿なのかは知らないわ(藁)。樽みたいな湯桶が二個あるきりだけど、普通に入ってれば、二、三人はゆとりで入れるだろう。USAサイズのデブでない限りさ。
 私が行った時は平日で、七分の入りというとこだった(真っ昼間から混んでやがる。亭主が働いてる間にあんたら温泉か)。私はその横の檜風呂に入ろうとして(そこも底面が滑りやすく、あやうくシンクロナイズスイミングしちまうとこだったが)、樽の傍らを通り過ぎたです。
 その時、その樽には、妙齢のご婦人が入っておった。いかにもT市山手若奥様風の。
 それだけならどうということもない。ただ、その山手若奥様風は、まずどっかと樽の縁に綺麗なシェルピンクのマニュキュアをした両手を置き、それでも足らずとばかりに、両のおみ脚をおっぴろげ、反対側の縁にがっ、とコーラルピンクのペティキュアの足をかけておられた。
 そ、はい、踊り子さんがご開帳、のポーズ(あ、わたくしったらお下品)。

 ……お前な、と私は思ったです。お前は、電車の席でどっかーと足目一杯広げて三人分の席とってどべらーっと弛緩しきって座ってる頭の悪い高校生か、おっさんか。同じ700円払ってる他の客は入らせないって魂胆かい。それにお湯は透明なんだよ、あたしゃ、んなもん見たかねえよ。家の風呂じゃねえんだよ、頭掴んで沈めたろか、このアマ。

 勿論、根が上品な私はそんなことをせず、Bitch!と心の中で中指をたてて檜風呂に入り、おぼれかけてたわけだけど、後で一緒に行った母に告げ口したら、母はきっとして、
「○っちゃん、後ろから蹴る真似とかしなかったでしょうね」
 ……それはいつの話でございますか、おかあさま。クソ意地の悪い近所のババアの後ろであっかんべーしたのは、私が幾つの時だと思っておるの。それとさー、もう人前で○っちゃんって呼ぶの止めてよー、みんな聞いてるよー冷笑してるよー。
 次には百数えるまで出るなと言われるかと思ったら、きっちり言われた。

 ま、そういう些事もありましたが、繰り返すけど700円。慢性の肩こり、腰痛に悩む私には、割引料金30分1200円のマッサージより安上がり。午前12時まで受けつけてるそうだから、今度は夜行こうかなあ。そうすると、保険外治療だったもんで延々通わされた○○病院のネオンが見えるのであろうなあと。ああ、ローカル。

名湯宝の湯
注;ここで謳われておるようなものではございません。車で30分以上かけるようなものでは決してない。それだけはないぞ。
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by acoyo | 2004-11-22 14:18 | 半径○キロの散策 | Trackback | Comments(15)
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Commented by jaguarmen_99 at 2004-11-22 15:22
手前なども根がエレファント(上品)でございますから、ぜひブルジョワの御身なればPLAYBOYまがいのポージングは見れば笑いが止まらぬこと必至。
そろぉりそろり、のデンジャラス源泉が気に入りました。「あぶねっ!」と平気で転ぶ人が続出しそうです。なんでこんな不親切な設計したんだ(笑)。
Commented by zazies at 2004-11-22 15:26
『名湯宝の湯topics●平成16年10月12日 宝塚歌劇 月組様 ご一行様が来館いたしました。』想像するだけで素敵。
Commented by acoyo at 2004-11-22 15:34
>jaquarmen_99さん
T市のあの界隈は、山持ち・土地持ちの豪農が多く、未だ嫁取りが多い、というローカルな配慮かも。「お姑さまぁ、お昼から『宝の湯』に行きません? 源泉風呂がいいんですって」と囁くお嫁さんが、今日もどこかに。

>zaziesさん
 Jaquarmenさんがそこらで鼻血出してませんか?
 それとか、上のパターンで、月組トップを狙う新人が、「せんぱーい、ここの源泉風呂どうぞっ」とか。
Commented by nycticorax at 2004-11-22 17:39
今も鉄の固まりが肩と首の付け根に埋め込まれています。目元には鉛が入っています。下手に体を横にひねると、ピシッとか嫌な鋭い痛みが走ったり。座業は苦しいであります。
力技で復帰のnightheronにございました。
Commented by PiuLento at 2004-11-22 18:01
私も源泉風呂にひかれますねえ。
あの不透明さは見たことがありません。

ご開帳の人は、その桶が一人用だと思っていたのかも。
それにしても、場所をわきまえない格好ですね。
「自宅でやれ」って感じです。
Commented by harupaccio at 2004-11-22 19:06
いやーきになるー!
風呂好きのぱっちょとしてはなんとしてもいかねば!

Commented by forest-sea at 2004-11-22 21:09
>そ、はい、踊り子さんがご開帳、のポーズ
そうゆうところで、氏素性がばれるってね。湯には静かに入って静かに出るべし。これ兵法のことわりなり。
Commented by acoyo at 2004-11-22 23:30
>nycticoraxさん
 お早いお帰り嬉しいなと(藁)。あのさ、なんか眩しい光を見て記憶が途切れたことはありませんか? 
 その肩には何かインプラントされておるのでは。

>PiuLentoさん
 しばらく入ってると真っ赤っかになります。顔がひりひりします。女風呂では執拗に隠す人と何も考えない人のツーパターンのようです。

>harupaccioさん
 車で30分か? でないなら、温泉ランドで十分だよ。

>forest-seaさん
 はい、かようにして人の育ちはわかるものでございます。T市は結構、その手の付け焼き刃お嬢と奥様は多く見受けられます。
Commented by bukabin at 2004-11-23 02:02 x
偶然にも!ローカルネタかぶりです(こっちの話です.スミマセン

温泉って気持ちよいですけど
知らないシトとの,そういう出来事があるのがちょっと・・・。
でも料金は魅力ですね~
写真で見る限り,和風でよさげな感じですし~
Commented by yaling at 2004-11-23 11:01
まぁ、素敵。そんなご開帳が拝めた暁にはついつい手を合わせたくなります。

「○っちゃん、ちゃんと肩まで浸かって、100数えなさいね。」

ウフフフ、親にとってはいつまでも子は子であります。

添乗員をやってた頃よく1泊の温泉バスツアーにも乗りましたが、夜12時を回ったころにひとりで入る温泉は格別でありました。でも基本せっかちなので10分もしたら飽きてくるので温泉ランドとか行った事ないです。
Commented by belltone at 2004-11-23 11:39
「Bitch!」とはよく心の中で思いますが、「Son Of a Bitch!」とは全然思わない
ところからも親子の情というものを感じます。
つーかサノバビッチの考案者は非常に性格が悪いですね。
ウチの田舎にはこんな感じの温泉も無いし、「秘湯」と書かれた温泉は
管理されていない自然の中にあるのでとても入れません。
いいなぁ、温泉うらやましい。700円だし。
Commented by umaco at 2004-11-23 16:39
ここって荒牧の方から行くと「渋滞招くから右折じゃ入れてやらねえ」って言うアソコですね(笑) 2回行きましたよ 檜風呂の床ぬるぬるも経験しましたよ 源泉は7人くらいでオシクラ饅頭だったのでパス 時間帯にもよりますけど平日夜はそんなに混んでなかったですよ
駅前のつぶれた温泉も2回行きました 冬に雪の降る中 他の階に行くのに外にあるクソ寒い非常階段もどきを移動するのが面倒だったのを覚えてます

Commented by acoyo at 2004-11-23 16:59
>yalingさん
 夜の温泉はいいっすねえ。日本酒があればもっと言うことないです。今度、ご開帳ねえちゃんに会ったら拝んできます。

>belltone
 管理されてない自然にあるからいいんじゃないですか。すぐ先を路線バスが走る露天風呂ですよ、こっちは(藁)。まあ、確かに700円だし。

>umacoさん
 おお、もう行かれておられましたか! 駅前の潰れた温泉は行ってません。T市にあるくせに駐車場ねえっていう根性が気にくわなかったもんで。いちおう、ここは温泉出るそうなんですが、ホントだろうか?
Commented by acoyo at 2004-11-23 17:00
>bukabinさん
 ローカルネタ被りとはいえ、なんかそっちはすごいオシャレでしょうが。ええ、料金は魅力だす。でも、ホント、写真みたいじゃないってば!
Commented by umaco at 2004-11-23 23:54
>もう行かれておられましたか
かしこまって頂き恐縮です(笑)
なんでも最近は出す気になれば どこでも出る(ちょっと大袈裟)らしいですよ 特にあの辺は