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BLUE NOTE PLAYS THE BEATLES ジャズってペットが「歌う」んだ

BLUE NOTE PLAYS THE BEATLES ジャズってペットが「歌う」んだ_b0016567_21211317.jpg今日、たまたま街に出たら、HMVがバーゲン中でして、そうなると腰を据えてしまうのが悪いくせ。
 でもさあ、大人買いに生きた過去と比べて、今の私は、必要なものは1.即座に買うorネットの一番安いとこで注文(アマゾンが多い) 2.数ヶ月後、HMVの2枚で3000円キャンペーンにかかるのを待つ 3.忘れた頃に思い出して中古屋で買う……のいずれかで、あんまり「なんとなく」買いはしないもんで、こうなっても買う物がないんだ、さして。
(大人だから不要なものは持ちたくないのさと言えばかっこいが、金が無いだけかも。最近、フィギュアとプラモがたまってく一方なのは、単価安いからだし)

 んで、2時間もHMVをうろついた末、選んだは、買いそびれてたLET IT BE NAKEDとBLUE NOTE PLAYS BEATLESという、何故かビートルズ絡みの二枚と(2枚で2000円♪)、「ハーヴェイ」のDVD(990円)だけだった。





 このBLUE NOTE PLAYS THE BEATLES、去年のCDでしてCCCDなのが腹が立つが、それ以外はとても気に入って、今もかけている。ビートルズ・カヴァーのコンピュレです。
1 Can't Buy Me Love - Stanley Turrentine
2 Yesterday - Lee Morgan
3 Norwegian Wood (This Bird Has Flown) - Buddy Rich
4 Hello Goodbye - Bud Shank W/Chet Baker
5 Day In The Life - Grant Green
6 Eleanor Rigby - Stanley Jordan
7 Blackbird - Tony Williams
8 I've Just Seen A Face - Holly Cole
9 And I Love Her - Kevin Hays
10 Drive My Car - Bobby McFerrin
11 Come Together - Dianne Reeves&Cassandra Wilson with Bob Belden

 ほんで、私は「おザズ」は門外漢なんであんまり持ってないし、詳しいことは何も言えないのだが(「いつでも何でもそうだろう、あんたは」というのはツッコミでなく、厳粛な真実なので言わないように)、あのさ、初めてわかった。つうか、今まで感じてたけど言葉にならなかったことが「言葉になった」。
 ジャズって「歌ってる」のな、楽器が。
 いえ、「歌うように奏でる」の「歌う」、んじゃなく、まじで肉声の代わりに「歌ってる」。
これは「音」じゃなくて「声」なんだ、「歌」なんだな、と。

 いや、ロビロバだライ・クーダーだって言ってても、ロック系聴いてると、最終的にヴォーカル勝負、声の優位社会ですからね。声対音って構図があったりするわけよ。

 まあクラッシックのプレイヤーにしても、楽器を通しての自己表出って点では同じなんだけど、あっちはどっかに何か、薄皮一枚のフィルターがかかってる感じで、そのフィルターが好きってのもあるんだけどね。いや「フィルター」というより、一度別の回路を通ってるって感じかなあ。それはオンタイムに生まれた「音楽」じゃなく、過去の音楽ってことにも所以すると思うんだけどね。

 今までコルトレーンとかエヴァンズとか聴いてて、どう表現していいかわからなかったことが初めて言語かできて、わたくしはとてもすっきりしているのであります。many time many wayでみんなが言ってきたことなんだけど、今、私は初めて自分の言葉で言ったんだから、それでいいんだい(開き直り)。

 んで、このCCCDはそう気を張ってきくものでもなく、だらーっと流しっ放しがここちいいかと。視聴ついてるんでAMAZONのリンクもはりましたが、わざわざネットに注文するんではなく、暇なときにぶらっとレコード屋に寄ったとき、たまたま安くってたまたま小銭があったてな巡り会い方が一番いい一枚ではないかと。中には「あ、おたれな店のBGMでかかってるおザズだな」程度のもあるし(どれとは言わぬ)。
 私が気に入ったのはHello Goodbyです(PiuLentoさんご贔屓の歌だな)。

 しかし、BLUENOTEは写真集も出てるよに、ほんまジャケットが惚れ惚れするほどかっこいいなあ。これもすごくシンプルだけど、白背景(といっても真っ白じゃないな、何か絶対入ってる)に黒と赤(ただの黒でもただの赤でもない)のレタリングのバランスが、さりげに見えて実はすごい。こういうのは実は一番難しいんだよねえ。上の写真とのかねあいは言うまでもなし。うまいに決まっておるがな。
 このシリーズのPlays Burt Bacharachも欲しいなあ。買おうかなあ。

→amazon BLUE NOTE PLYS THE BEATLES
by acoyo | 2005-01-27 21:29 | 音楽 | Trackback(2) | Comments(12)
Tracked from それはなにかとたずねたら at 2005-01-31 21:33
タイトル : 実はヘヴィでホットだった
ジャンゴロジー~スペシャル・エディション ジャンゴ・ラインハルト / BMGファンハウス ISBN : B00008CH8W BLUE NOTE PLAYS THE BEATLES ジャズってペットが「歌う」んだ やっぱ楽器が歌ってるってのは、凄いことですねえ。僕も歌うように弾きたい!とTB。 最近、バンドのメンバーが頑張ってます。 凄い勢いで成長していくのを見て、僕としても、「何とかしないといけない点」を 何とかしようと、ジプシー・ジャズのジャンゴ・ラインハルト(と教則本)を買...... more
Tracked from piu lentoの日々 at 2009-10-08 09:24
タイトル : Blue Note plays the Beatles
確か数年前にあこよさんが紹介されていたCD。 HMVの「お気に入りリスト」にずっと入れておいて、近頃試聴したら欲しくなったので買った。 ボサノヴァもいいけど、ジャズもいいね。 大学の同級生のyさんも好きだろうか、などと思った。 評価(max=5): ★★★★ PS. 曲によっては、原曲の雰囲気を全然留めていないものがあって、それもまたいい。 TB: あこよさん: BLUE NOTE PLAYS THE BEATLES ジャズってペットが「歌う」んだ... more
Commented by forest-sea at 2005-01-27 21:51
ジャズの生を見ると分かるけど、口を使わない楽器(鍵盤ものや弦もの)を使っている人って、必ずといっていいほどフレーズを口ずさみながら奏でてる。早いパッセージなんかのときには、唇ぶるぶるだよ。
Commented by tonbori-dr at 2005-01-27 22:23
おたれなお店のおサズは気軽に聴けるものからはいるのが一番(^^)
Commented by belltone at 2005-01-27 22:41
Eleanor Rigbyが気になりますね~。
あの曲をどうやるんだろう??演者がスタンリー・ジョーダンってのも素敵。
Drive My Car は凄くビッグバンドな感じがしますね。
最近、「なんちゃってJAZZギター」という本を買い、She's a Womanを
JAZZ化しました。JAZZ化したんですが、ポールの公式海賊盤のアレンジみたいになっちった(笑)。
楽器が歌ってなかったのだと思われます。
Commented by PiuLento at 2005-01-27 23:37
なんか、曲目もよさげだし、BGMに丁度よさそうで、欲しくなりました。
Hello goodbyeも入ってるし。w

輸入盤でもCCCDなんですね。
やっぱりリッピングできませんか?
Commented by PiuLento at 2005-01-27 23:59
試聴してみたら、「Jam Tripシリーズ」(って言っても分からないと思いますが)に似た感じでいいです。私は、"And I love her"が気に入りました。
CCCDじゃないアメリカ盤は、HMVで2500円くらいしますね。ちと高いな。
Commented by santapapa at 2005-01-28 08:16
ソロの基本は自分で歌うことですね。湧き出てくるフレーズをどう音として思っているものに近づけていくかがソリストの一番の課題です。
金管楽器ってくだを巻いただけの楽器なんで一番口からストレートな楽器なんですよ^^。ピストンやスライドは補助的なもんだし。
逆にア・カペラなんかではソロの時にミュート・トランペットの口真似なんかがよくされています。
Commented by belltone at 2005-01-28 16:39
あ、試聴してみたらDrive My Car ゴスペルだった・・・。
Commented by acoyo at 2005-01-28 19:36
>forest-seaさん
クラッシックのピアニストも結構そうですよ。ただ、それで本当に唸ってしまうのはグールドだけですが(藁)。あれは楽器と時分がプラグインしてる状態なんだろうなあと。

>tonbori-drさん
はいその通り(藁)。すっげえアヴァンギャルドなのを無理矢理聴かされたのも、懐かしい青春の日々でございます。おザズも男の子のアイテムだなあ、なんか。それで眩しいのかなあ。

>belltoneさん
ポールの「公式」海賊版なら立派なものではありませんか。
そう言えば、ちょっと前までWAVEとかじゃブートレック扱ってたのに、最近みないなあ。タワーじゃどうなんだろう。
Eleanor Rigbyはよかったですよ。後、カサンドラ・ウィルソンも聴かせますね。ホリー・コールのはなんかケルト入った感じ(リズムのせいだろう)。
Commented by acoyo at 2005-01-28 19:36
PiuLentoさん
わが家ではPCを使った違法行為は同居人、と相場が決まっておるので、早速渡しました。結果、画面青くなり、当人も青くなりました。
一応、PCで聴くためのプレーヤーソフトがついてるんですが、別のブログに書いてた人曰く、「重い……」
これは「1000円」という気軽さが命と思われますなあ。

>santapapaさん
音とね、情感とね、それを制御するテクニックの三つが動く回路がね、どーも、ジャンルによって違うんだなあと最近考えています。
そして、「知的」で「おたれ」と思いこんでたジャズが、実は一番エモーショナルなんだと思い知ったわけですわ。これも一種学習高原?
そうそう↓BOSE、TBありがとうございます。

>belltoneさん
だろ?
Commented by jaguarmen_99 at 2005-01-28 22:12
こういうのかけておコーシーなんか飲むと一気に部屋がジャズ喫茶。
部屋前の通行人に向けて歌声喫茶にする勇気が欲すぃこの頃です。
うあ〜〜、唄ってるシト、全然わかんねーー!!!(;Д; )
Commented by KAZZ at 2005-01-28 23:25 x
私もChet Bakerの「Hello Goodbye」が気になります。
全く予測が、予想ができないんです。
Commented by belltone at 2005-01-31 21:38
TBいただきました。ありがとうございます。
She's a Womanは公式海賊盤のジャズっぽいアレンジが好きです。
キーも低めにリアレンジしてあるので歌いやすいですし。
あと、ジャズっていったらこうだろう・・・という古い固定概念が最近ようやくなくなりました。