古事記と同じ作戦とは、ゆかしいではないの、南インドの市役所は。
これ、日本人は嫌がらせと取るみたいね。他の記事もそういうニュアンスがあったりする。
でも、違うんじゃないかなあ。
「未納税者の家の前を見世物状態にして、彼らを外におびき出して早く納税するように説明するんです」とラジャームンドリ市のT.S.R.アンジャネユル税務署長は語る。つまり、家の前でなんか楽しいことやってるー、面白そー、見てみたいー、ああ、このリズム、腰に来るわ、踊りたいわーとふらふら出て来たとこ捕まえて、「あんた、税金払わんか?」と迫る。そーゆー囮作戦なのではないの。
インド映画は「踊るマハラジャ」以来好きでよく見るんだけど、「モンスーン・ウェディング」見た後じゃ、もーしみじみ思ったもん。ホント、歌い踊るのが好きなんだなと。
んで、日本にだってこの手の作戦はありましたがな。はい、「岩戸隠れ」大作戦。
天照大神(アマテラス)さんが弟の須佐之男尊(スサノオノミコト)の乱行にふて腐れて天岩屋戸に閉じ籠もった時、高天原の神々は相談したわけですわ、どうすりゃ出て来るかと。んで、談合の結果、岩戸に「出て来い、卑怯者」とべたべた札を貼り、「アマテラスさん、ちょっと、アマテラスさん」って扉をがんがん叩いた、のじゃなかった。
その前でどんちゃん騒ぎやってんだね。そこで天鈿女命(アマノウズメ)が「神懸り為て、胸乳を掛き出だし、裳の緒をほとに忍し垂りき」で日本初のストリップやったのがむちゃ受けたもんで、そいで天照大神さんがそーっと覗いたとこを引き摺り出されたという有名な話。(「ほと」が何のことか知らぬ方は自分で調べるように)
ま、これが日本の芸能事始めってことになってまして、格調高げーなギリシャ神話の音楽発生世譚よりずーっと下世話で、私は好きなんだけどね。いや、ゲージツなんてそんなもんだろ。
話を元に戻せば、今の日本では、音楽、というのはお部屋でオーディオで聴くか、あるいは外で外界を遮断してMP3で聴くかってものになってるけど、かつては音楽というのは生活の現場に、労働の現場にいつもあった。民謡なんて殆どが労働歌だよ。「七人の侍」のラストの田植え歌の場面もそうだしさ。
現実に今の方々でも、単純作業続けてるとふと口から歌が出て来ることがあるでしょ?……ない? そうか。私はよく米研ぎながら歌ったり、掃除しながら踊ってるけどな。いえ、そりゃ単に私がバカだからかもしれんけどさ。
そんな風に昔の日本では、みんな歌歌ったり、踊ったりしながら働いて暮らしてた。
そんでも、そんなもんとーっくになくなっちまって久しくなると、家の前で太鼓がんがん鳴らされる=騒音=嫌がらせとしか考えられなくなってしまうんだなあと。いい悪いではなく、そういうものなのだなあと。
そいで、ちょっとマジになると、この「世界びっくり」で紹介される記事には、単にその国の習慣に過ぎないことを上げて「びっくり」に入れていることが多く、気になることがある。それは確かにこちらからは「びっくり」だけど、向こうでは「当たり前」で、それわかった上で物言って欲しいなあと。面白がるのも笑うのもいいけど、そこんとこ弁えてないと、上から下みた笑いになりかねないので、やっぱ気になるのさ。あ、なんか私、えらそー(藁)。
私としては、いきなりやって来て、ピンポーンピンポーンとチャイム連打して、いきなし、「市役所から来ました、税金払え」とか言うより、粋でいいじゃんと思う。しかし、
「未納税者が滞納金を清算するのに同意するまで、太鼓は打ち続けられます」これで払わない奴もまた相当な強者と思うぞ。こうなるとお互いに根比べだな。パーカッション・チームのテンションもいやが上にも上がり、ご近所はさらに盛り上がるであろう。
どっちもがんばれ。
助っ人に行かなきゃ.衣装はリオのカーニバルでいいかな。
それにしても、パーカッション・チームvs未納税者、実に気になるカードですね。俺は絶対にノらねえぞ!と言いながら腰を浮かせてしまう未納税者。スティール・ドラムまで持ち出すもなかなか出てこず焦るパーカッション・チーム。ううん、どっちもがんばれ!(麦藁)
吾が身は成り成りて、成り合はざる処一処あり
吾が身は 成り成りて、成り余れる処一処あり。
かれ、この吾が身の成り余れる処をもちて、
汝が 身の成り合はざる処にさし塞ぎて... (古事記)
ほのぼのしてて良いです。昔はこれが頭に浮かぶ自然な言葉と印象だったんでしょうね〜。やー、初々しいな〜。(オーディオに続いて頭も壊れ気味)
これが無粋な国だとやれ騒音だとかで文句をつけるんではないだろうかと思います・・・・・ってやっぱり周りの住んでいる人は困るかな(^^;
んでも、この方法なら角が立たなくて良いですね(あ、日本ではご近所迷惑になるし、そうはいかないんだろうけど)。
>そりゃ単に私がバカだからかもしれんけどさ。
いいえ。あーちすとだからです。
ぃよっ、日常作曲家!
インド映画は『ラジュー出世する』とか『Dilwale Dulhania Le Jayenge』他2~3ぐらいしか知りませんが、必ず歌い踊るシーンがつきものですね。
私は踊るのも歌うのも大好きで、世間の迷惑にならない程度には見せられるぐらいになろうとはしてます。踊るのはサンバの基本ステップとサルサが関の山だけど(^^;。盆踊りもよく狩り出されますけどね(^^;。
日本だけでなく、どのお国にもつきものだったにゃり。
フランスではワイン作る時に、ブドウを足で踏み潰す時には
みんなでタルの中にブドウを入れて輪になって踊るし、
アフリカのどっかでもパンを作る時にあ~っとか言い出す。
日本でも漁師にはかつをが~とかにしんが~とかあるよなあ・・
兄弟船、石狩挽歌とか漁師の歌だな。
漁師の話をしたが、九州の船が、マラッカ海峡で海賊船に襲撃されたって・・・。
おれたちゃ海賊~ってな歌もあるにゃり・・・。
てか、脱線してきたかも・・・。
話を戻して・・・えっと、市役所が玄関の前でパンパン払え払えやられたら、
近所迷惑で、払わない人にとっても、払わざる得ない状況になるかもな。
罰ゲームとかで、みんなにやーれやーれって言われると、
やりたくないのに、やらなきゃならん状況になるしな・・・
歌ってのはすんげー効果があるのかもな・・・ぎゃはは
て、また脱線した・・・
あ、本場の方の前で浅薄な知識をさらしてすいません。でもさー、みんな裸ってことは自分も裸ってことで、それって躊躇しませんか?(藁)
★bukabinさん
そーです、出番です! さあ、さっちゃん連れてインドにゴーだ、ぶかちゃんがリオのカーニヴァルなら私はどうしようかなあ、ヴェネチアの謝肉祭にするかなあ。
いや、やっぱ阿波踊りだな。私、クォーターの阿波女だし。
★belltoneさん
そのシンプリズムとは、「見たいやりたい」に尽きるのではないかと最近思います。いえ、その上にあることないこと積み重ねるのもとても好きですが。未納税者の家の前で、果てしなく繰り広げられるジャム・セッション。最終的にはウッドストックと化しそうで、素敵。
★jaguarmen_99さん
後、「恵まれない子のために」攻撃もうちにはよく来ます。善意を貫くとはいかに難しいことか教えるために、ドアは開けません。
★night_heronさん
イザナギ、イザナミですな。そこかわいくて私も好きです。
「口語訳古事記」(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163210105/250-1603795-3864259)ってのが、古老の語り口で訳してて面白かったですよ。
★KAZZさん
山鹿流陣太鼓ってのですな。あれは実はフィクションだというのをどっかで聞いた覚えがありますが、私としては、やっぱ雪の中、どーんどーんと叩いて「おのおのがた」とやって欲しいと思います。
★manyanaさん
日常作曲家とただのバカとの境目は、あるのでしょうか?(藁) 確かに、税金払ってもらえなくて金がないのに、プロのミュージシャン傭う金は出すという、ある意味、ザルというか心意気のある市役所でございますな。
★サンタパパさん
クォーター阿波女としては、やはり「来るリズム」は速攻で足と腰に反映してしまいます。やばいのはクラッシックのコンサートで、あれもアップテンポになってくると膝で刻んでしまうんですよー、頭が揺れてしまうんですよー。クラッシックファンもそれなりに乗ってるんですけど、ロック・コンサート上がりは微妙に乗り方が違うんで、浮くのー。
あははは、罰ゲームってのいいですね、「懲戒行為」とか「賠償責任」てのより、「罰ゲーム」で歌って踊っちゃうぞっての、好きですな。
口語なら、とっつきやすいです。