大学で出席を取ること。

携帯電話で出欠確認開始 青森大、5月に全学導入へ

 記事と直接関係はないんだけどね。

 私が大学生だった時、第二外国語の講師に、試験受けさせてくれーと膝詰め談判したことがある。
 何せ、私はその授業にトータル5回くらいしか出ておらず、しかも、前期試験さぼったもんで、後期試験の成績ですべてを挽回するしかないというかなりデンジャラスな賭けだった(女子学生でここまでやるバカは、当時は居なかったであろう。特にうちの大学の女の子はコンサバなお嬢様が多かったし)。そこを必死で口説き落として何とか受けさせてもらえることになり、私は辛うじて落とさずに済んだが、その時、講師の女性が嫌そうに言ったのは、
「だから、私もね、授業出てないくらいで試験受けさせないとか、そんなケチな事したくないのよ。でもね、最初に訊いたの、学生に(無論、その時私は出席していなかった)、成績は試験重視か出席重視か、どっちにしましょうって。そしたらもう全員が出席重視にしてくれって答えたのよ。私はいやだったんだけどね。だから、あなた、試験受けられたとか人に言わないでね。絶対に怒り出して抗議に来る人が居るから」
 あれから○年過ぎてるし、もう時効だろう。先生、「可」をありがとうございました。

 それでもまだあの頃は、語学の講義でも出席を取らない先生が多かった。少なくとも、うちの学科の教授は一般教養でも講読でも概論でも、一切出席を取らない人ばかりだった。(ゼミでさえ、取らなかった。どのゼミも人数が少なく、見渡せばわかるからというのもあったが)
 他の学科の中には出席するのが学生の義務だと信じている教授も居たが、文学部だったし(理系なら実習もあるから状況はまったく違うだろうけど)、概ねの教授は面倒くさがっていた。だもんで、出席票も大らかな配り方をしたから、結構みんな手持ちストックを持っていた。

 学科の教授たちと一緒に酒を飲んでいて、その話になったとき、結局、出席を取るのは、学生がそれを求めるからだと聞かされた。
 その講義の内容を修了したか否かを、レポートや答案の出来でなく、出席率で評価してもらいたいという学生の要望なのだと。講義にろくすっぽ出ていない人間が、いい答案を書いて「優」を取るのを「卑怯だ。許せん」と声に出して抗議する学生がどんどん増えてきている。それも嘆かわしいが、それに「だからどうした」と言い返せない教授たちも情けない、と愚痴っていた。
 
 今はどうかわからないし、私の時のやり方がよかったのかもわからない。もしかしたら、勉強しない学生に慣れてしまった教授たちの方も、最早レポートや答案をきちんと読むのが億劫になって、出席という見える数字で判断したくなっているのかもしれない。何せ、文学部で卒論のないゼミというのももう当たり前だし。
 ただ、大学の勉強って何だろうって思うんだよね。中学や高校とは違うとこがあってもいいだろうってさ。

 ところで、この出席で評価しろという心性と日本人のRPG好きには強い因果関係があると思われ。





 ええとです。言葉足りませんでした、ごめんなさい。
 私の考えでは、「出席見ない、試験で見る」と言い切った以上、本来、教授側にもそいつが過去情報集めて手際よくまとめただけか、本当にその通年の講義内容を理解しているか、クリアしているかを見抜く力がいると思います。だから、それを試せるだけの試験内容でないといけないわけです。これは結局は教える側の問題でもあります。

 そして、私の三流私大での経験では、確かに、一般教養は投げてる教授も多かったです。実質の講義は専門課程に入ってからという感じですか。
 でも、敢えて出席は見ない、と言い切る教授は一般教養でもかなりきつい試験問題、リポートをぶつけてきました。毎回出てても優取れないような(涙)。うちのゼミの教授の口癖が、「俺の講義をサボりまくってなおかつ優を取れるだけのレポートが書けるなら、もう、俺の講義なんてつまらんだろう。受けないでもいい。いつでも卒業証書やる」
 学科が学科でしたので、そういう昔気質な教授が多かったと思います。何せ、定期試験にデスマッチというシステムを取る輩までおりまして。時間無制限、持ち込み無制限、大学側には許可取った、なんなら試験教室で徹夜して回答してもいいぞ、お前らが諦めた時が終わりだ、です。無論、不甲斐ない学生共はせいぜい2時間でギブアップし、「可」でいいよお「可」で、で逃げ出しましたが。(ちなみに同居人の居た大学でも同様の試験があったそうです)
[PR]
by acoyo | 2005-04-11 20:20 | 単なる笑かし | Trackback(1) | Comments(21)
トラックバックURL : http://acoyo.exblog.jp/tb/2487826
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from 脱サラ整体師のわがまま日記 at 2005-04-12 01:56
タイトル : 何かが根本的に違うような気がする
携帯電話で出欠確認開始 青森大、5月に全学導入へ 皆さんのTBを拝見しました。 大学というのは、義務教育ではありません。 勉強したい人が、高いお金を払って勉強をし に行くところです。 大学としての基本的な機能さえしっかりして いれば、出欠はそこまで厳密に確認する必要 があるのでしょうか。勉強したい人は出るし そうでない人、またやむを得ない人は休む、 結果は試験でチェックする。それでよいので はないでしょうか。結局出席日数だけで判断 しているからこういうことになるのだと思い...... more
Commented by forest-sea at 2005-04-11 21:56
記事はどうでもいいなあ、ほんとに。勝手にやってくれって感じ。
学生は、勉強が本分なんて野暮なこたあ言わない。ボクもしなかったし。
だけど、出席率でどうにかしようなんて考えはセコイ。単位落とすなら実力で落とせ。で、再受講せよ。
んで、最後の一文についてはHPで!ですか?
Commented by tonbori-dr at 2005-04-11 22:16
講義がおもしろけりゃほっといても学生は出るし真に勉学に励みたい者はとめても出るもの。
大学ってば「義務教育」じゃないんだし。結局どっちもどっちだったんだなということで(^^;。
Commented by waku59 at 2005-04-11 22:19
「君たちの試験なんだから試験のやり方は君たちで決めてください」
と言ったら「先生が決めてください」と今の学生は言うそうです。
Commented by belltone at 2005-04-11 22:23
僕の大学は出席をICカードで管理しており、出席率は良かったですが、何か勉強したいものがある、という生徒は稀でしたね。僕も含めて。で、出席しないで「優」を取る人は大抵サークルの先輩から担当教授の試験傾向をレクチャーしてもらい、内容は理解せぬまま丸暗記して「優」を取っている、というのが殆どで、かっこいいなあ、というのでも無かったような気がします。勿論、許せん、とも思いませんでしたが。教授、やる気ねえなあ、とやる気の無い生徒が思ってました。今思い返せば勿体無いですが、やる気の無さという温度の低さが問題だったような気がします。
Commented at 2005-04-11 22:28
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by PiuLento at 2005-04-11 23:55
私は怠け者かつ後先考えない学生だったもので、出席取ってようがいまいが、出る時は出る、出ないものは出ない、つまらない授業は途中で抜けるで、やりたい放題でしたが、いくつか危ない橋を渡りつつも卒業しました。
今考えても、出席数で単位をどうこうするってのは、不合理だと思ってます。
Commented by こぎつねはこんとなく at 2005-04-11 23:58 x
私は電子工学科にいましたので
しょっちゅう出席を取られました。
連れは文系でそんなに出席を取られないことを聞いて
「わぁ、自由な雰囲気で勉学にいそしんでいるのであるなぁ~。」
とあこがれ、感心したものです。
だって大学一回生というより高校四年生みたいだったんだもの…。
Commented by satsuki at 2005-04-12 00:42 x
大学って何をするところだっけ。。。と、考えさせられる元記事でした。

出席率は、振り返ってみると、良かったかな。それなりに楽しくもあったっけ。
(トオイメ)
Commented by samurai-kyousuke at 2005-04-12 06:31
1.とりあえず講義に出て4人揃ったら雀荘へ行く。
2."草野球を愛する会"のメンバーで野球をする。
3.正門で待ち合わせて飲みに行く。
4.彼女と校内の芝生でごろ寝しながらとりとめのない話をする。
というような日々を大学では送っておりました。私の頃は出席重視の教授は極少数派でございましたねー。
Commented by acoyo at 2005-04-12 12:04
★forest-seaさん
私も同じ意見だけど、その「実力」ってとこに考えの違いがあると思うんだね。実際、belltoneさんの書かれているような不甲斐ない学生も多いわけだしさ。それも実力と言えばそれまでだけどねえ。
ところで最後の一行、厭味かあっ(大藁)。

★tonbori-drさん
大学ってとこの授業はもちっと違うもんだと私も思ってたんですけどね。自分が通ってた頃でも既にそれは崩れかけてたし、今や崩れてるのかなあと。

★waku59さん
あはは、それ、私んときからありましたよ。何せ街はずれのお嬢ちゃんお坊ちゃん収容所だったし。「リポートのテーマ、自分たちで決めてください」と言ったら抗議の声が巻きおこってましたもん。
Commented by acoyo at 2005-04-12 12:05
★belltoneさん
ううん。その試験で出る「実力」の問題については大慌てで追記しました。私としては過去傾向でクリアできる試験を出す教授がまずぬるいと思います。

★鍵コメさん
いいえ、全然古い考え方ではないと思います。真っ当です。ただ、専門学校と大学との教育の目的の違いとそれによるシステムの違いの問題はあると思います。
専門学校というのは、私の考えでは具体的なスキルをつける場所であって、何が何でもそれを獲得するという具体的な目標を学生も持っていると思います。それに対して大学ってのは、何を得ようがあんたの自由ってとこなんですよ。その旧制高校時代から引き継がれた学生気質というのが、傍目にはぬるいのも当然でしょうし、またそれが身勝手に解釈されて、今のアホ学生を産んだのも確かです。
ただ、誤解のないように言っておきますと、出席で評価しろという意見は、毎回講義に出たその事実を重く見ろという意見で、そこで自分が何を得たかは後回しという姿勢なんですね。真面目に出たんだから、それでいいだろうと。(ツヅク)
Commented by acoyo at 2005-04-12 12:07
★続鍵コメさん
講義に真面目に出ず、↑でbelltoneさんが書かれたような手も取らず、自分で本とかさらっと読んで優を取れる生徒も居る、それが許せないって雰囲気だったんです。どっかで出る杭は許さないと繋がるものを感じました。能力ではなく努力だけで評価しろという声に、私は「違うだろ」と思ったわけです。
言い訳するなら、私は記事にしたドイツ語の試験、試験前にテキストを全部自分で訳し、それを叩き込んで試験に挑みました。過去傾向とかは一切使ってません。んで、前期試験放棄ですから、後期では優の成績を取らないと可も取れません。かなりハードだったです。だったら、真面目に出ろよって? だって、この授業、テキストが死ぬほど面白くなかったんだもん。
まあ、そういう4年間の挙げ句、うちの大学の女子学生(だから真面目なのよ)としては信じられない低空飛行の成績で卒業しましたが(大藁)。
Commented by acoyo at 2005-04-12 12:13
★PiuLentoさん
大学で何が一番懐かしいかと言えば、4年間の自由な時間があったことですね。それを「甘い」と言われればその通りなんですが、あれだけ何にも拘束されずに考える時間があった、というのは貴重な気がします。あの頃は教授の方も、「毎日毎日大学出てノート取って。お前らバカか。ちった遊んで来い」と言うような猛者もおりましたし(藁)。

★こぎつねはこんとなくさん
アメリカの大学を出た連れに言わせると、向こうでは理系だろうが文系だろうが、「出席は取られなかった。でも毎日出てたって三分の一が脱落する授業だった。それを出ないでもAを取る学生も居た。憎い」そうです(藁)。
Commented by acoyo at 2005-04-12 12:17
★satsukiさん
うん。フツー、女子学生って出席率いいんだよね。真面目だから。私ぐらいだよ。女で↓のような生活を送っていたのは。

★samurai-kyousukeさん
ああ、ご同輩(藁)。私は麻雀はせずに連れの下宿でくっちゃべり、草野球はせずに喫茶店でくっちゃべってました。うちの大学は真っ当な喫茶店が近くになく、気の利いた喫茶店に行こうとするとキャンパスから離れてしまうというのが、そのまま帰ってしまう最大のポイントでしたね(藁)。
Commented by yaling at 2005-04-12 14:13
イマドキ一流大学出てる奴でも人間的に非常識なのが大勢いることを思えば、大学行ってちゃんと講義受けてるってだけでも評価する価値はあるかもなぁ。ホントに頭のいい奴は大学の授業ほとんど出ないで、中退しても自分でしっかり会社立ち上げて青年実業家やってたりするもんねぇ。どっちにしても全ては結局自分に返ってくるわけで、しなくてもいい奴はしなくてもいい。してもどうにもならない奴はせめてそれぐらいはやっておけってな感じかな。

そう思うと、アメリカの大学の哲学のクラスで評価は自己申請(学期末に面談して、自分がどれだけ頑張ったかを自分で申告し、その理由を述べる)なんていう教授がいて、いい加減だなぁなんて思っていたけど、あながち間違いじゃないように今になって思えてきた。
Commented by るき at 2005-04-12 16:05 x
最近では廃止論まで出ている短大卒なんで多くは語れません(汗)
キャンパス生活という感じではなく、ほとんど高校の延長のようなものでした。学科によっては代返できたので頼んだり頼まれたりしてました。
私もドイツ語で出席日数が足りずレポートを提出して可をもらったのですが、そもそも勝手に講議をすっぽかす教授だったので引け目を感じてゆるゆるにしてくれたのかもしれません。
Commented by belltone at 2005-04-12 16:51
ああ、すいません、何かイヤラシイ事書いてますね、僕。
あくまで僕の周りの話で、実際あこさんが書かれているような教授も居たと思いますし、僕も能力で評価するべきだと思います。そうあるべきだ、と。何かをすることができる時間と自由があったなあ、と。しかし、僕の周りには自我の無い虚無感が漂っており、努力や能力の違い等も生まれないような磁場があったのは確かで、何故そうだったのか、というのを昨晩考えましたが答えが出ません。結局、「今思い返せば」になっちまいます(涙)。いや、「今、思い返せば」でいいんですけども、あの頃の気分をリアルに思い出せず、悶々としています。「何も無かった」ってのも、現在から見れば何かあったんだろうと思いますが、その当時はただの怠慢だったんだろうなあ、と。学費を出してくれた親に陳謝したいと思います。アホ学生だったなあ、ボク(涙)。その分を今取り返そうとする原動力にはなってますが、いかんせん、ハンデがきついです。バカに付ける薬は、高くつくみたいです。
Commented by acoyo at 2005-04-12 18:32
★yalingさん
そうかもねえ。やる気ないならせめてそこに座ってろ、あんたらってことで(藁)。そうか、今はじっと座っていられない子が多いのであったな。
そのアメリカの大学の自己申請システムってすごいですね。そこで堂々といい成績つけたりするのも多いんだろうなあ、アメリカ人なら(大藁)。んで、yalingさん、なんてつけたんですか?

★るきさん
短大の人の方が真面目に勉強するというのはありましたね。実際、きつかったと行った連れは言ってます。すいません、キリギリスだったつけは人生で払ってます。自分に甘い教授は学生甘い、ありましたね、それ(藁)。
Commented by acoyo at 2005-04-12 23:14
★belltoneさん
いえいえ、自分でも覚えのあることなので、あ、抜かったと思いまして、ありがたかったです。ホントお気になさらず、どんどんつっこんだってください。
belltoneさんは涙するような学生ではあらしゃらなかったであろうと、私は確信しておりますが、勉強しないで後悔してるのはご同様ですから(藁)。鍵コメの方にも温かく突っ込んでいただいたのですが、じゃあ、講義に出ないでいいのかというと、全然、そんなことはないわけで(藁)。
私は大学って変にリアルなんですよ。行った学校自体はともかく、多分、社会に出る前の、「最後に実力だけで評価された場所」だったからだと思います。
Commented by zazies at 2005-04-13 12:47
講師のやり方が合わなくて課題は合格点、でも出席態度でわざと単位落としたことあります。逆に実習に出ていようがいまいが、最後に課題を出せばその行為を評価して全員合格っていう講師もいました。人が苦しみ生み出したものに評価をつけることはできない、というのが理由です。いかにも絵描きさんらしい見解で当時は笑ってましたが、出席を評価するしないは自己責任であって、しかも学生はお客だからお金さえ払ってくれれば学校は問題ない、そんな気がしてしまいました。
Commented by acoyo at 2005-04-13 16:03
★zaziesさん
あははははは。さすが文学部の連中と違い、芸術家は根性入ってますね。そういう人好きです。学生はお客ですから、金さえ払えば問題ないというのは私も思います。だから、出席上げさせるのには営業努力で面白い、知的刺激のある講義をするしかないんだと思うんですがね。