踏切のあじさい揺らぐ夜の底
タイトルの俳句は和田悟朗という人のもの。
うちの近所は昔ながらのお宅が多いんで、紫陽花は必ず植えてある。夜目に見ると、やはり独特の、ちょっと不可思議な異界っぽい雰囲気がある花だと思う。誰かが紫陽花は屍体の匂いがするとか書いてたし。誰だか聞かないでね、忘れたから。
ほんで、紫陽花というのは白居易が付けた名だって聞いてそう思いこんでて、書く前にググってみたら、違ってた。日本人が勝手にそれを日本のアジサイのことだと思いこんで訳したので、実際に白居易の書いた紫陽花(つぃやんふぁ)はどんな花だかわかんないんだってさ。
白氏文集に出てるその詩ってのは
何年植向仙壇上 いづれの年か植えて仙壇の上に向かうって、なんだかそれこそ天声人語みたいじゃねえのさ。詳しい人から突っ込まれたら返す言葉はないぞ、大丈夫かわたくし(藁)。
早晩移栽到楚家 いつしか移栽して梵家にいたる
雖在人間人不識 人間に在りといえども人識らず
与君名作紫陽花 君に名づけて紫陽花となさむ
んでも、紫陽花は大好きだ。庭が持てるようになったら植えたい庭木のベスト5に入ってる。
もう、7月だから実際は時期外れかな。でも、昨日、今日と雨降って、やっと紫陽花が紫陽花らしく見えたんで。
俳句、漢詩と来たんで、一応和歌も上げたりしてな。ま、きょうのわたくしってばリリカル。隠しても隠しても
紫陽花のまだととのはぬうてなに花の紫の色立ちにけり(釈超空)
時間は前後するけど 2005年6月の 小雨の ある日 高速道路を飛ばして あの場所へ 少し車を走らせれば海にもそう遠くない ある山の中に 何百本もの杉の木に囲まれた寺がある この時期は その寺に至るまでの 参道沿いに ずっと ずっと みごとにたくさんのアジサイが咲いている 杉の木々の深い緑の色と アジサイの蒼い色の コントラストがキレイ 見上げれば グレイッシュな空の色 蒼いアジサイはいい 小雨にも映える やっと 初夏になって ここに来たよ 忘れず...... more
おはようございます。藤原道長です(腰のあたりがちょびっと 今日は夜食をトマト1個にしてみました。←それでも食ってしまうぅぅ。 下半身平安貴族(幾重もの意味)としては、アコさんの所の漢詩に興味を示さずにはおれません。 何年植向仙壇上 いづれの年か植えて仙壇の上に向かう 早晩移栽到楚家 いつしか移栽して梵家にいたる 雖在人間人不識 人間に在りといえども人識らず 与君名作紫陽花 君に名づけて紫陽花となさむ 古文とか漢文の成績が物凄くよかった私です。(准ちゃんと正反対…。...... more
自分は食えないものはイヤっす。
思わずというか、久しぶりにTBをさせて頂きました。
個人的には今年ほどアジサイを意識した年はないんですが(こっちも色々ありましてねぇ 苦笑)。 うちの息子3歳はアジサイをすでに識別できるらしく、けっこう気に入っているようです。 「あ、アジサイだ、キレイねぇ アジサイ」とのこと。
キレイねぇ、アジサイ。 そのキレイさに、僕は吸い込まれるのです。やっばいなぁ。
今年はみんな見逃したみたいですね。それに晴れてると咲いてても気付かなかったりする花なんで(藁)。
★wake1さん
ああ、それはステキな光景。蚊帳かあ、それもいいなあ風情があって。
★kingdowさん
ええ、一度鉢植えかって、夏の水やりと剪定で果てました。まあ、異様に水食うやつです。
★jaguarmen_99さん
つうか、なんだか咲いてるけど、誰も知らないみたいだから名前付けてやるって意味みたい。でもjaguarmen_99さんの方がロマンチックでいいなあ。紫陽花、食ってみたらどうでしょう。パートナーさんの創作料理で、是非(藁)。
★さっちゃん
釈超空さんは和歌もいいですが、私はやはり折口信夫さんの方に何かとお世話になってます(藁)。
★y_natsume1さん
TBありまとーございます。三歳の子でも紫陽花は好きかあ。いいセンスのお子様ではありませぬか。
★megellanicaさん
貴女に褒められるとは、大光栄でございます。写真加工して、上になんとメタルの素材はっつけたのが功を奏しました。
なんか見てると落ち着く・・・