『バイオハザードⅡ アポカリプス』感想その1(映画ファンとして)

バイオハザードⅡ~アポカリプス~

すいません、キャストとか監督とか、ストーリーとかはここで見てね(藁)。
公式サイト 『バイオハザードⅡ アポカリプス』

 なんか続いてるな、バイオ・ネタ。たまたま、なんすけど。ネタばれかネタばれでないのか自分で判断できないので(藁)、自己責任でお読みください。
 
 まず、ご予算はそうじゃなくとも、これはとっても正しいB級映画。 お約束の物語進行にキャストの体張ったアクションとテンポのいい脚本、勧善懲悪で最後はカタルシス(次作につなぐための布石もアリ)。最近のCG頼りで墜ちるとこまで墜ちたハリウッド・アクション物の中じゃ、久方ぶりの快作。恐がりさんならなお結構。何かと座席上で飛んだり揺れたり、怖がる醍醐味を満喫できる(ホラーに強い人は平気か……)。んだけど、
 →『バイオハザードII アポカリプス』 超映画評 前田有一

 ……あんまし褒めてない。悔しいけど、当たってるとこもある。前作の方が「映画的に優れていた」って、そうかも。あっちには「?」の羅列から始まり、たたみ掛けるように一気呵成に進むテンポがあったし。あれ一作で、ベッソンの『ジャンヌ・ダルク』の《狐憑き女》、ミラ・ジョヴォを見直したもん。(特にラスト、裸に白衣をまとい、血を流して震えながらも、荒廃した路上に独り立ち、ショットガンを手にカメラを睨みすえる彼女は圧巻だった)
 だからこれ観に行ったんだけど、はい、前田さんの言う通り、最大の敵役、ネメシスの印象が弱い。これが最大の問題。
 ゲーマーとしての意見は次回に回すんであまり言えないけど、ゲームのバイオ2から登場したネメシスは、とんでもなく強かった。あいつが歩いて来るのを見た時は、何で序盤でラスボスが来んの、ひどいわと思ったもんだ。その後も何度も思わぬところから忽然と現れやがって、しかも、殺しても殺しても死にやしねえ(藁)。
 あの執念深さと恐怖が、この映画のネメシスには無い。登場時はかっ飛ばしてるけど、その後、しばらく消えちゃってリターンマッチの反復がない分、迫力に欠ける。だから、お約束とはいえ、クライマックスの「おおっ!」の利きが今一つ。それまでとの対比が甘いから泣かせも弱い。ネメシス、実はいい奴かもってそんなわけがないだろう(藁)。
 それは、今回、ばらばらのキャラがパーティになるまでの過程を描かなくてはならなかったからで、その分、ネメシスの出番が引っ込み、同時にストーリーがややもたついた。いっそのことアンブレラ特殊部隊*1は無しにしてもいいかも。パーティの人数を、どこでどう減らすかが脚本の腕のみせどころなんだけど、S.T.A.R.S.のおっさんに比べ、このアンブレラ部隊の生き残りとキャスターのねえちゃんの処置はあっけなさすぎ。クライマックス前に急いで消したという配慮が見える。
 
 といっても、それもこれも全然たいした問題じゃない(藁)。 それは前田氏に断固反対したいとこでもあるが、B級アクションは主役でもつ。んで、ミラ・ジョヴォがヒロインとしてダメってことは、絶対に無い。それだけは無い。声を大にして言う。
 ミラ・ジョヴォヴィッチ、かっこいいぞー!!!
 全身傷だらけ、服は破れ血を流しながらも一歩も引かずに闘い続ける、強きをくじき、弱きを助けるその姿。ジルちゃんとのシビアな「友情と連帯」もいい(マッチを使ったエピソードは、昔の西部劇みたいでしびれた)。
 なるほど、前作のミラ・ジョヴォには「私は誰?」ってな設定があったし、期待度が低かった分、評価も高かった(これは映画も同じ)。それが今度は単なるスーパーヒロインじゃんってのはあるだろう。でも、これって『エイリアン』『エイリアン2』でしょ? 一作目では窮鼠猫を噛む的に孤独に闘ったリプレーが、二作目は敵が物量作戦に来たもんで開き直って攻めに出た、ああいう感じ。
 少なくとも、女から見て彼女はA-OKだ。巨乳じゃ、正直、戦いにくかろうと思うし(藁)。何より、彼女は闘う女の顔をしていた。今の日本の女優に全くない、気迫に満ちた顔だ。私はもう、彼女については、『ジャンヌ・ダルク』はなかったことにすると決めた、今。
 
 勿論、ジルちゃん(シエンナ・ギロリー)については、あなた、ゲームファンとしちゃ有り難さに拝みましたよ。登場するなり無造作にS&Wぶっ放すし、かっこいいったらありゃしない。(助けられる少女アンジーにしても、泣いてるだけのガキじゃなく、根性座ってる。その辺りも『エイリアン2』か)

 アクションに関しても、いたずらに爆発と死体を増やして盛り上げようとしない態度には好感が持てた(この点も正しくB級)。CGも使ってるが、頼っていない。基本的にミラ・ジョヴォとジルちゃんの体張ったアクションで見せている。勿論、映像効果ってのは使いまくってるけど、前述したように、二人の顔付きがそれをカバーしてあまりある。
 最低最悪勘違い映画『イナフ』のジェニファー・ロペスですっとするくらいなら(結構、そう言う意見、多かったんだもん)、お嬢さんがた、これ観に行ってすっとしてください。そして、女だって冷静に頭と体使って闘えるし、義のため人のため、命張ることもできるんだって、覚えといてください。勿論、アクション・ファンのおにいちゃんも、みんな観られたら観てね。

さらに熱く語る「感想その2(ゲーム・ファンとして)」に続く……
 
*1 そのアンブレラ私設特殊部隊の一人が、FOX chでやってる《タイタス》というブラック・コメディに出てるやつ。主人公の弟のデイブ役なんだけど、そこじゃ見事にお馬鹿(かわいいんだよ)だもんで、私は思わず、「まあ、デイブ君も立派になって」と呟いてしまった。近所のおばさんかい。
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by acoyo | 2004-09-28 16:14 | 映画・ドラマ | Trackback(1) | Comments(5)
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Tracked from ◎ ○ O o 。_ 。.. at 2004-09-28 17:51
タイトル : Resident Evil:Apocalypse ← バ..
『バイオハザードⅡ アポカリプス』感想その1(映画ファンとして)そういえば私もこの映画(間違って)見てました、忘れてたわ(笑)。 「間違って」というのは、原題のResident Evil:Apocalypseというのを見て、 なんだか勘違い・・ ただミラジョボビッチ大好きなんで◎、なんとライブ持ってます、バンドでボーカルやってる(w)。(w) ミラジョボビッチといえば、フィフスエレメントの裸に包帯巻いてジャンピングのシーンがあまりにも衝撃的ていうか、美しかったぁ。 で、バイオハザードは私的にはあんましで、、IIも期待してなかったんだけど、かちょいいね。Iより面白かった。 でで...... more
Commented by sypsyt at 2004-09-28 17:45
そういえば私もこの映画(間違って)見てました、忘れてたわ(笑)。
「間違って」というのは、原題のResident Evil:Apocalypseというのを見て、
なんだか勘違い・・
ただミラジョボビッチ大好きなんで◎、なんとライブ持ってます、バンドでボーカルやってる(w)。(w)
ミラジョボビッチといえば、フィフスエレメントの裸に包帯巻いてジャンピングのシーンがあまりにも衝撃的ていうか、美しかったぁ。
で、バイオハザードは私的にはあんましで、、IIも期待してなかったんだけど、かちょいいね。Iより面白かった。
でですね、ラストでミラジョボビッチの目が「ギラリ」って光るでしょ、これはIIIに続くなって期待しちゃいました。
ミラジョボも感染してるんですよ、ねえ? IIIのストーリー展開がとっても楽しみです。

PS:ジルちゃん(シエンナ・ギロリー)もかわいいね、もっと(笑)
高層ビルを駆け下りるシーンは笑いました。角度が前傾姿勢でなく後にのけぞってる(←こまかい)
Commented by ちゃお at 2004-09-28 19:52 x
バイオハザードは前作をたまたま見たことがあったんですが、
「ゲームが原作」と聞いていたのでてっきりアドベンチャーっぽいアクションものなのかと思っていたら、まさかあんなにグロいとはww

ということで2は未見なのですが、ミラジョボビチさんはかっこいいですよね。性格もよさそう。グロくなければ見ますw
Commented by acoyo at 2004-09-28 22:56
>ちゃおさま
 ……グロいと言えばグロく。グロくないといえばグロくない。一般的評価なら、やっぱ、グロいかなあ(笑)。
Commented by こぎつねはこんとなく at 2004-09-28 23:03 x
私も見ました。
女性がかっこいいほうが最近のアクション映画はバランスいいのかなあ
と思いました分をわきまえた一級のB級映画だと思います。
(最近の分をわきまえない2級以下のA級映画は見るに耐えない)
Commented by acoyo at 2004-09-30 09:38
>こぎつねはこんとなくさん
それってポーリン・ケイルのいうGood Bad MovieとBad Good Movie、ですね。