「湖北はサイレント・ヒル」 半径200キロの散策:琵琶湖編/納涼兼ねて蔵出しネタ。

これは昨年の記事の続きネタだったけど、時期を逸しちゃってストックに回してた(藁)。まあ、涼しさが欲しいときだし、いいかと。
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 いきなり、「何映ってんだ、ああん?」な画像ですいません。クリックすれば800*600になりますんで。んで、何映ってるって琵琶湖よ。どこだっけ、湖北のどっかで撮ったんだよ。

 いや、もう去年の話だけどね、例の琵琶湖行ったときさ。
 いなたい近江八幡を後にして、わたしらは湖北の某集落を探し、ぐるりんと湖岸を走っておった。そいたらどんどん日が暮れて来て、んじゃ、どっかで黄昏の湖を観ようではないのと、名も知らぬ人気の無い浜で、二人して車降りたんだわ。
 そいたら、これな。……幻想的、つうか、ミステリアスつうか、なんつうか、その。

「ココ、なんかよからぬもんが居なくね?」

 そして、私とシーゴラスは顔を見合わせた。私たちが考えていたことは同じだった。
 そう、アレ。世界のゲーマーを震撼させたあのあまりに痛々しくもあまりにも切なく、そしてどこまでも美しい物語、ホラー・ゲームの最高峰、『サイレントヒル2』である。★1



「あいまいな眠りの中で夢みるのはあの町……サイレントヒル
私は一人でそこにいる。あの思い出の場所であなたを待っている」
 そういう不景気な手紙が選りにも選って死んだ奥さんから来る、のがゲーム「サイレント・ヒル2」の始まり。んで、その「死んだ筈の奥さん」が待ってるってのがその「霧に包まれた湖畔の町、サイレントヒル」の「湖の小島のホテル」なわけな。
Game Trailerクリーチャーが見られます
Intro登場キャラが一渡り見られる。(どっちもYouTube)
※ゲームはCERO15です。怖いのやキモイのが苦手な方は動画を見ないでください。

 んで、こないだの『ザ・ミスト』じゃないけど、これは元々がキングの「霧」にインスパイアされたもので、無論、ゲーム作家は土性骨の入ったキング・ファンであるので、キングの「人間ドラマが恐怖の本質」であることはないがしろにしておらぬ(一事が万事、タラボンに見習って欲しい)。
 だが、同時に土性骨の入ったリンチの大ファンでもあって(藁)。まあ、その霧の中には、それこそリンチのスケッチ画に出て来そうな、霧の中だろうが真っ昼間の御堂筋だろうが、どこだって決してお会いしたくない類のバケモンがしみじみ出て来る。
Creature(YouTube)★2

 んで、その霧に包まれた湖畔で、わたしはシーゴラスの袖を引っ張って言った。
「なあなあ、なあ……なあってばあ!」
 シーゴラスはきっぱり言った。
「言わないでいいからね。『もし、私が病気で死んじゃって、その後にそういう手紙が舞い込んで、わざわざここまで来てみたらこんな光景だったら、君、それでも愛しい亡き妻に会いに、この湖に漕ぎ出すか?』って訊きたいんだろ? ……絶対にいやだ

 腹が立ったので、私はその後、夜のドライブを続けつつ、カーステにつないだiPodから延々、Silent Hill2の美しくも不景気で不気味なテーマを流し続けてやった(↑でガイシュツの動画のバックに流れてたやつ)。
 おかげで、今にも、ライトに、例の三角頭(注:キモいの嫌いな人はクリックしないで!)が、血錆びの出た大鉈ずりずり引き摺って歩いてくる姿が浮かぶか、あるいは周囲の木の梢から、どさっ、と「血まみれ看護婦さん」がボンネットに降って来るか、などということばかりが頭に浮かび、たまあに何かの影が道をよぎろうものなら、「ひええっ!」と叫んでしまうほど、スリリングな夜であった。★3

 んで、湖北の沿岸は、実は子ども時代、毎年夏に泊まりに行ってて、そんときは何も考えなかったけど、今、行ってみると、夏だけ開く店とか別荘とかホテルとか、夏になってももう開きそうもないよな潰れた喫茶店とか(以下同文)が、田んぼの間にぽつんぽつんとあるとこだ。特にシーズンオフの黄昏時に道を走ってると、もー、どこもかしこも「寂れた」とか「うらぶれた」ってな雰囲気が佃煮に出来そうに蔓延している。
 これはもう、そういう風情が好きな方にはこたえられないかと。ジャパニーズ・スモールタウン・ホラーの舞台には最適だよ(いつか使おうw)、さすが、かつてあの幽霊ホテルを擁していただけのことはある、ひこにゃんだけではないのだな、琵琶湖。

 ……と言っても、地元のヒトには怒られるだけであろう。でも、個人的にはすげえ好みだったんで、今度も少し明るい時に、(某所のLust and Declayのネタ仕込みに)カメラ持って行きたい。

 なお、うちらはその目的の集落(別に黒い噂があるといかそういう気色の悪い目的ではない。ステキな集落だから行きたかったんだ)を見つけたら、その側でホテル取ろうと思ってたわけだけど、湖北を気安くずいずい行くにつれ、ラブホすらなくなった(爆)。
 どーすんのよ、このままじゃ敦賀まで出るわよ、福井で泊まる気か、どーする気だよ、という押し問答になり、遂にシーゴラスが決断して、北陸自動車道に乗って一気に帰った。家に戻ったのはまさに夜中であった。


キングの影響力/若いって(キング堂ブログ支店)
サイレント・ヒル 燃え続ける記憶の中で(社会の窓からこんにちわ)


★1 すでに「4」まで出ていて、「5」は欧米では今年の9月に出るそうだ。ちなみに当家では、「1」「2」連続でオールタイム傑作認定を下した。日本より海外で受けてるゲームでもある。 薦めるヒトはホントに選ぶが、あなたがキング・ファンorリンチ・ファンならば、是非、自分のメンタルヘルスを犠牲にする覚悟で、やっていただきたい。また、子どもの前では厳禁。夜中にひきつけて泣く。
 映画化された方は、ストーリーは変わったが、肝心のヴィジュアルの方は、監督が律儀にもゲーム作家に一々お伺いたてたというもので、ゲームファンとしても何の不満もない上、結果、物語も非常にいい出来となった。

★2 これは多分、クリーチャーデザイナーがゲームとは別に編集したDVDの中のコピー。うちにあるART OG SILENT HILLというやつな。あのDVDは、なんかの賞取った筈だ。
★3 三角頭:「2」のボスの愛称。別名「赤い三角頭」、英語ではPyramid head。「看護婦さん」と並び、シリーズ中の人気クリーチャー。ラスボスではないが、第一戦が序盤にあるため最強感がある。ずりずりという鉈引きずる音も相俟って、こええのこわくねえの、一度、バイオのリサたんと勝負させてみたい。映画にも出てきたが、自分で戦わなくていいため、怖さはさほどではなかった。

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by acoyo | 2008-07-05 12:20 | ゲーム | Trackback | Comments(8)
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Commented by umaco at 2008-07-05 16:48
琵琶湖周辺ってこわいですよね
琵琶湖大橋わたって東側の佐川美術館のあたりも
夜はかなりキョワイです
しかし夕暮れ時は結構ロマンティックなので自分はそこで相方にプロポーズしましたが(笑)
しかし素敵なお写真
前方のアレはなんでしょう?モビルアーマー?
Commented by 森と海 at 2008-07-05 21:58 x
日本では、映画よりゲームの方に人材が流れてますね。もう確実に。

ところで、何故琵琶湖にゾックが?
Commented by tonbori-dr at 2008-07-05 23:13
なんせ神代の時代より前にあったトコですからね。
そりゃあ深淵より来る者とか居てもおかしくないっつうか(^^;
でも神さんもいてはるっぽいですが。いやいいトコです琵琶湖(笑)
Commented by samurai-kyousuke at 2008-07-08 13:57
琵琶湖ですか〜。10年ぐらい前に友人二人と行きましたよ。ブラックバス釣りでした。
当たり前ですが、関東の湖とはスケール感がまったく違いましたね。明け方の湖畔はなんだか怪しげな雰囲気に満ち満ちておりました。
Commented by acoyo at 2008-07-09 11:32
★umacoさん
そう怖いです。そうですが、佐川美術館のあたりですが、今度行ってみよう。ふふふ。
んで、プロポーズぅt? 琵琶湖のほとりでぇ? うまっ、ロマンティック。毎度毎度プロポーズした筈だいやしてないと揉めるうちとはえらい違いだわ。
前方のアレは、私も上げてから気づきました。

★森と海さん
ども! 
そうでしょうね、今、一番人材が要るのはゲームでしょう。やはり天才宮本って牽引力があったからだと思います。仰ぎ見る存在が居たというのはデカイ。
んで、ゾックの件。も、そういう目でしかこの写真が見られなくなったよ!
Commented by acoyo at 2008-07-09 11:35
★tonboriさん
>神代の時代より前に
言われてみればそうなんですよね、そりゃあ居るだろ、いろいろと。
ええ、いいとこなんですよ。なじみ深いですしね。以下は↓smauraiさんとの絡みで。

★samuraiさん
>関東の湖とはスケール感がまったく違いましたね
そうなんですがね。たまたまこういう場に行き会わせたもんでそう思うんですが、私なんかには琵琶湖ってのは相当俗っぽい場だって感じがあったんですよ(藁)。夏、泳ぎに行くとこだし。
そういう点で関東の湖の方がなんか神秘的に感じてました。なんでかといえば、「滅多に行かない」から(爆)。
Commented by gun_gun_G at 2008-08-21 16:34
一回目の無期限停止の際にはコメントありがとうございました。
昨日20日に戻ってきたGえございます・・・と書いてたら
なんかお休みのご様子。隊長にはお互い気をつけたい所ですね。
ちなみにGの同級生がこの琵琶湖近辺の出身で
まあ、色々と琵琶湖の怖さは聞かされておりますです・・・。
Commented by acoyo at 2008-10-03 11:54
★gun_gun_Gさま
いえいえ長のご無沙汰すいません。
体調は……ぼろぼろです(爆)。やっぱ心療内科行った方がいいかもしれません(爆爆)。
琵琶湖っていろいろ伝説あるとこみたいなんですよね。調べてみるとおもしろそうです。