カテゴリ:映画・ドラマ( 101 )

 昨日、熱も微熱に落ち着いたんで、夜の再放送、じっくり最初から見返しました。ほんで、

あのホストのねえちゃん、悪くはなかったが地味だ。やはりビリー・クリスタル、戻って来い!とか思ってしまうわ。ジェリー・サインフェルドも来とったのに、彼じゃいかんのか。

ウィル・ファレル、ジャック・ブラック、ジョン・C・ライリー による「アカデミーはそんなにコメディアンが嫌いかい」コーラスが、今回の爆笑ポイント。いやあ、気持ちよくツボついた歌詞に笑えたね。そう、ハンディキャッパー&なんかの依存症&ゲイの役なら、ノミネートは固いであろう。
 大昔、ダン・エイクロイドが『ドライビング・ミス・デイジー』で助演ノミネートあがった時も、チェビー・チェイスが、もう、僕らとは住む世界が違うんだねとか言ってたしな。ゴールデングローブとはいえ、ジム。・キャリーが主演獲った時、やっと認められたって泣いてたもんな。だから、ホントは、今年の助演、エディ・マーフィにやりたかったんだよね。そいで、個人的にはそろそろ愛しのビル・マーレイあたりどう。そうなったらスピーチが楽しみだ。

アルバート・ゴア、太りすぎ。環境にはいいかもしれんが、健康によくないものを食ってると思われ。それと環境問題はpolitic issueではなくmoral issueつうてたけど、政治で解決しとくもんしとかんと道徳だけではどーしようもないこともあるのでは。しかし、毎度ながら、ハリウッドの民主党へのよいしょはすごい(俳優出身にもかかわらず、レーガンなど一度も優しくしてもらったことはないぞ)。

よいしょと言えば、今年、獲る前からあれほどネタとしてよいしょされまくって、ヘレン・ミレンにとってはさぞ気持ちのよい晩であったかと。 ただ、こういう報道にもあるけど、よくやれたよな、現存の君主を主人公にした映画なんて。ま、フリアーズ監督だし、この映画も絶対にいいと決まっておると、私にはね。そいで、ヘレン・ミレンって、ゴールデングローブのTVミニシリーズ部門でも取ってるよな、主演、「エリザベス一世」で。あっちじゃ一世と二世でダブり受賞だったわけで(爆)。このミニシリーズはCSで見ましたが、よかったです。

でも、ピーター・オトゥールなんとかしてやれよ。あのロレンスでオスカーやらなかったつけを、ハリウッドは払わず仕舞いになるのかとかふと。去年くれた特別賞ってなホントの功労賞じゃなくて、ちゃんと主演賞やれよぉ、見返してて辛かったよ、私は。

デカプー、3度目ともなると、かつてのT・クルーズのごとく、落ちた時の「焦り」が顔にありありと。笑顔を浮かべるまでに数秒かかっていた。オトゥールは……まあ、言うまい。敗者の余裕って点じゃ、メリル・ストリープが一番だった、トーゼンか。ふと、『カリフォルニア・スィート』が無性に観たくなった(爆)。

ニコール・《お人形さん》キッドマン、グィネス・《醤油》パルトロー、キャメロン・《ケロヨン》ディアスといった90年代組の顔に加齢現象がありあり。頬骨くきーの余り、「あなたを五歳老けさせる」ほうれい線の兆しが。他人事ではない。風邪でさぼっておった分、がんがってコラーゲンとコエンザイムQ10ぶちこんで、AHAすり込まにゃ。

 んで、おともだちんとことか、そっからまた飛んでうろついてみて
第79回 アカデミー賞 (映画の心理プロファイル)
では、アラン・アーキンのこと書いてらっしゃる、そうだよ。「愛すれど心さびし」の人なんだよな。
アカデミー賞雑感を書いてみるよ。(web tonbori堂ブログ)
ここで、くっちゃべってて、あ、そだ、スコセッシのこれって功労賞だっての書き忘れてたよとふと。ありますなあ。ヘンリー・フォンダんときとかアル・パチーノんときとか、今まで無視してゴメンネで慌ててくれるのって。でもなあ……。
“第79回アカデミー賞”終了。う~ん、こりゃ何とも…。(シネマ親父の“日々是妄言”)
>何とも後味がよろしくないですな。今回で獲ってしまうのなら、これまでノミネートされ続けてきて獲れなかったのは一体何だったのだ?  
 ……とは、やはりわたくしも思うです(パチーノんときも思った)。思わず今までのノミネート作を脳内再生してしまいましたよ。

 なお、アカデミーなんて実際はうちうちのなあなあでやってるのに間違いはなく、仲良し賞だってのにも間違いはなく、それに単なる権威じゃん、だからつまんない、興味ないつう人も多いし、それはわかる。
 でも、日本アカデミーなんかと全然違うのは、向こうの俳優にとって、あれは石にしがみついてでも欲しい賞なんだってことでさ。獲った人はみな、本気で喜んでる。(グラミーと比べても喜び方は甚だしいと思われ。エミー、トビーあたりだと喜びっぷりも競るが、まあこっちの方が派手だしね
 私は人が、自分がホントに欲しかった何かを自分の手で勝ち取って、本気で喜んでるのを見るのがとても好きだから、また来年も見るんだろう、きっと。
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第79回アカデミー賞結果(Yahoo映画)
渡辺謙残念! 「硫黄島からの手紙」作品賞逃す

 結局、風邪引いて熱出ちまいまして寝ております。んで、ひっくり返ってWOWOW観てたわけですよ、途中から。菊地某んとこは観ておらんの(爆)。

b0016567_15121499.jpg も、スコセッシの監督賞受賞は、長年のファンとしてもノミネートの度に「取らしてやれよ、頼むよ、アンタ」だったわけなので、以前のイーストウッドの時並にウレシくて部屋を一踊りして泣いたりした挙げ句、この状況下ならさらに熱が上がる……なのだが、実は涙も込み上げず、踊る気にもならず、今、耳でぴっとやったらまだ38度のままだった(爆)。ううん、なんだか複雑。

 当のスコセッシはま、嬉しそうだった。ただでさえ早口なのが、タランティーノ並のスピードと分量で喋くり、微笑ましかったぞ。(ただ、プレゼンターの豪華さを「偶然で完成したパズル」とか「ハリウッドマジック」とかって、WOWOWで騒いでおったが、あんなもん想定の範疇に決まっておるがな。そういう白々しい騒ぎ方は止めて欲しいと思われ)

 つかねえ……デカプーがお好きな方には大変申し訳ないし、今度の作品を見ていないのでホントは何も言っちゃイケナイのだが、このそこはかとない寂しさは何。
 あのさー、スコセッシがオスカー握る時にはさあ、ロバート・デ・ニーロ主演男優賞つう並びで欲しかったのよ、わたくしは(ついでにハーヴェイ・カイテル助演男優賞とかどう)。そんでもって、二人が作品賞で涙するって絵が欲しかったのよ。
 ええ、ロートルファンのアレなんだけどね。も、彼らの人間関係も変わってるんだろうけどね。
 そいとなあ……やっぱ『ディバーデッド』が『インファナル・アフェア』のリメイクだってことにすげえひっかかってるのよ。あれだけの傑作をリメイクする必要があるんかい、人のネタにおんぶにだっこってどうよ、それで作品賞までやるかあ、これぞ植民地的簒奪ってのだよ、とか……(ブツブツ)。

 正直言えば、デカプーと組んでから、スコセッシ独特の「ひりひりきりきり+目眩く失墜感」というのはずいぶんと引き、マイルドになった気がする(デカプーは確かにうまいけど、俳優としちゃ三十路入ってもまだ顔が仕上がって来ないのが痛い。あのとっちゃん坊や面じゃあねえ)。
 それを老成と言っていいのかどうか、私にはまだ判断が付かないもんでね。だもんで、この受賞作も、近所の映画館まで降りて来ても行くかどうか、微妙ですね。

 といいつつも、今年は主要賞、キライな人が居ないというとてもめでたい年であった。ほんで、

 フォレスト・ウィテカーがやったわよ! ええ、やったわよ、主演男優賞だよ、どんなもんだい。

 の方が個人的には小躍り状態で、その後かなり咳き込み、のど飴舐めたりして。ま、ピーター・オトゥールが取っておっても同じくらい騒いだであろうし、そっちなら泣いていた可能性もあるけど、まあなあ。
 ヘレン・ミレンも無論、大好きなので、主演女優賞に不満はないが、これまったジュディ・デンチがまたしても逃したのがちょっち哀しい。

(後、ホストのキムタクなあ……つうのもあったけど、結局、映画ファンとしちゃ「自分のお気に入り」の映画評論家でも出て来ない限り、誰が出て来たって鬱陶しいのは同じだしなw)
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春の雪 公式サイト
Snowy love fallin' in spring
美しいがゆえに、儚いものがある。手に触れた瞬間に溶けてしまう、春の雪のように、 ふたりの愛は消えてしまったのだろうか?
ついに結ばれることのなかった、悲しい恋の結末。しかし、一瞬のきらめく季節のなかで、清顕と聡子は、つないだその手に 「永遠」を握り締めていたのだ。
いつかまた、ふたりは一緒になれる ……
 ↑を引用しただけで、ここに来られるような方は、かなりやる気をなくされたことではないかと思う。私もそうなんだけどさ。

 だから、こーゆー映画にはあまり近づかないことにしてるのだけど、たまたまCSでやってたの。も、「大正浪漫の着物の濡れ場」目当てで観たんだけど、結論は、二時間ドラマ新春スペシャルだと思えば腹は立たない。
 やっぱ大楠道代と岸田今日子はよかったすね。そいと石橋蓮司も短い出番で見せるよな。後、榎木、なんか最近、こういう役多いせいか、二分の芝居だったわ。
 それになんてったって撮影、李屏賓っすから。『戯夢的人生』っすから。とはいえ、撮るもんが撮るもんだとこの程度ってのはありまして、撮監万能ってわけじゃねえなあと(爆)。
 だもんで、そういえばこれって三島の原作だったのねと思い出すのが、映画が終わってずいぶんだってからなんだけどね。でもまあ、原作の方も、あの大作の中での大時代的メロドラマ部分だしさ。別に私は三島のファンでもないし、それはそれで、だから、どうしたでもいいと思うぞ。
 
 そいで、どこか焦点のあってない風な顔なのは竹内結子の責任ではないし、それを好むヒトは多いわけだし、いいのであろう。それに、あのとろそうなほわんとした感じは、華族のおひいさまとしちゃ結構、リアルかもとも思う。
 けど、彼女の顔立ちってのは、鼻の下にいささか難あるじゃないですか。そう思わない? ……思わない? ごめんね、私はそう思うの。それが、監督が時として、ものすごくその顔の欠点を強調するよなアングルから撮ることがあるのがなあ。こういうベタなメロドラマでしかも文学ざんすよ、加えて、今時の感覚じゃ笑えるくらいの薄幸のヒロインなんだからさあ、一部の隙もない美貌でなきゃいやんとか、つい。なのに、気になるの~、鼻の下のバランスの悪さが。

 前にも似たようなこと書いたが、監督よ、恋愛物だろ、李屏賓わざわざ呼んできたんだろ、なら、ともかく女優を綺麗に撮ろうよ、そうわたくしは言いたい。
 それと、あの時代の深窓のご令嬢の髪にしちゃ、短すぎね? あれじゃ髷結えないじゃん。なんか、そういうとこまで気を抜かれるとなあ。いろんなとこで、最初から気を抜いておる映画なのだから。
 
 そいで、妻夫木だが、長台詞が棒読みになってるのも何も言うまい。元々、彼に向いた役ではなかったんだし、清顕ってご大層な名前の似合う面じゃねえもんな。
 だもんで、「華族の坊ちゃんのデカダンで無気力な表情」は単に「頭悪そう何も考えてない」顔に、「報われぬ恋と迫る死期」に思い詰めれば思い詰めるほど「眠たいのなら、顔洗って来い」顔になっちってるのも、まあ仕方あるまい。(これはブラピがシリアスやるたんびによく思った)
 結果、彼が所謂「三島風台詞」を吐くたびに、画面が和やかになってしまい、しみじみと、「妻夫木君、妻夫木君、君、今言った台詞、少しは意味をわかって言ってるか? それ、漢字混じりでちゃんと書けるか?」と問いかけたくなったのも、まあ、別にいいか。

 肝心の、着物だ着物だ着物脱がせるんだぞ~、帯くるくるだ、長襦袢はらりだ、わくわく、ふふふ……だった濡れ場が「あれっきり」なのは、すごく寂しかったわ。
 あのさあ、胸出せとは言っておらん。ただ、裾の乱れ様とか畳を擦る「足袋の足」とか、もちっと生唾飲ませてくれんかね。濡れ場の間中、安穏と安倍川餅食っておれたではないか。いいのか、それで。

 とはいえ、それもこれもあれもすべて、最後に宇多田が流れた段階ですべてすっ飛んだ(爆)。とても些細なことに思えたわ。まあ商いの事情だろうけど、なるほどねってとこで。

 ふと思ったのだが、こういうもんを映画化するってのなら、画面や役者の台詞から旧仮名の匂いがしないとなあ、少なくとも私はそうでないとはまれん。そして、旧仮名と宇多田はあまりに遠い。
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名監督ロバート・アルトマン死去
ロバート・アルトマン
[訃報] 映画監督ロバート・アルトマン(81)死す!(The MouvieBuff Diaries)

アルトマンが逝った(web-tonbori堂)

My love for filmmaking has given me an entree to the world and to the human condition.
映画製作に抱くこの愛こそが、私に、世界や人間のありようへと入って行く道を開いてくれた。
(Robert Altman)
 ごめんなさい。レスはさぼるわ、メールのお返事もしないわで。つうのは、数日前、↑tonboriさんの記事でアルトマンが亡くなったことを読み、ショックだったのよ。だもんで、ぼーっとしてたの。個人的に喪に服してたってとこか。

 まあ、服喪中つうことで何してたかと言えば、買ったり録り貯めたりした一連の作品を観返したり(まあ我ながら持ってるもんだと思った)、Kさんと二月分の細かい打ち合わせしてたり、「メタルギア3」をやり直してたり(アルトマン→「M★A★S★H」→野戦服ってぐー」という思考の流れw)してたんだけどね。

 そんで、「カバレリア・ルスカティーナ」の間奏曲なんて聴いてると、ふと涙がにじんだりした。
 つうのは、今月は私も個人的にわさわさすることがあって、疲れてたんだわ。そこへ、どん! とこれが降って来て、よくも悪くも引導を渡されたよな気分。俺は先に行くけど、お前、がんばれなと言われたみたいな。え? それてないやん、じいちゃん、私を置いていかないで! とか。いや、それはもう勝手にリスペクトしてた私の一方的思いこみだけどさ(爆)。
 だもんで、一応、そんなとっちらかった気分のまんま、先にこのエントリを上げておきます。レスは明日、つけますんで、ホント、いつもごめんなさい。

 つうことで、枕終了、以下本編。ツヅク

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フジ「HERO」特別版、視聴率30%超え

公式サイト HERO(あらすじなんぞはこっちでどうぞ)

 なんか、わたくし、スマップのファンと思われておるようで。いや、稲垣は「好き」ですけどね。ほんで、ファンの方からははっきり「ファンじゃない」と認知されてるんですけど、いいんでしょうか(藁)。

 木村拓哉は、確かに芸幅は非常に狭い。端的に言うと同じ役しかできない。
 けれど、その役がはまればかなり見せる。とても存在感がある。それがスター資質ってことな。
 ただ、そのスター資質という幸運の裏あわせの不幸は、何をやっても「キムタク」というバイアスかかって観られること。それ故、彼(や他のSMAPのメンバー)のやってきたことってのは、あまり正当に評価されていないと思うのな。そういう点でかわいそうな人だなとは思う。でも、作り手側の路線に、彼も乗っかってやってることだしな。

 つうことで、その彼の当たり役、久利生公平、先日のHERO特番。たまたま、本編が再放送中でそれ見てて、結構おもしろいもんで、特番も観ちった。
 結果は……ううん、ボロクソ言いたくはならない。まあまあか。
 普通、悪役にされる「地場産業」を、地元民との共存関係から、中央からの進出に対抗する勢力としてポジティヴにとらえていたのは面白かったし、ラスト、その中央勢力が次のターゲットになるのもお約束ながら悪くない。ホントにワルいシトが石橋蓮司だったせいで、甘いのかも(爆)。
 けど、ドラマの作りはぬるく、本編の栄光アゲインの魂胆見え見え。続編ないしは次の特番への布石ってとこかね。フジのやり口だわな。
 そいで、この数年、年を追う事に顕著になっていく、木村の加齢による凋落への兆し、それが今回も露呈してた。ええ、5年たっての同じ役で、たまたま昼間にその5年前を観ていただけに、悲しいかな、いっそう(藁)。

More 話はツヅク
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 梅田の此処で。
 結構、よかったんだけど、その分、ケチつけたいこともいろいろ(藁)。
 とあれ、山西惇さん、生で観たの何年ぶりだあ。マジでそとばこまち以来かあ?
 そとばこまちと言えば、芝居がはねた後、ロビーで帰る客に挨拶してた生瀬勝久さん(当時は槍魔栗三助ではなかったか。座長や演出家はロビーで立って挨拶するのが恒例だったの、終演後)に連れが酷評ふっかけて、生瀬さんがすげえ嫌な顔してた記憶が(爆)。後、どうなったかは覚えてナイ。
 あの頃は、それから安い飲み屋行って終電ぎりぎりまで、一緒に観に行った連中と議論してたんだよね。
 今では、シーゴラスとジャスバーなんかでさらっと呑んで帰るの。年食ったなあー。


7.5追記:
観たのはこれなんですがね→ダンダンブエノ「砦」
(おっての注:この写真の通り出て来るもんだと覚悟してたら、実際は鬘も被らず、もっと普通でした。それには些かほっとした)

 も、東京乾電池とか東京サンシャインボーイズとかつかこうへい劇団とかそとばこまちとか、80年代小劇団時代が走馬燈のような面子。何せ、こっちもお若い時を存じあげている役者さんのコラボでして(爆)、売り文句が
「若さゆえ、誰もが抱えていた悩み、不安、希望、カタチにできない思いを、
トウの立った?俳優が熱く演じる青春グラフティ!」
ってとこでね。それはよく出てたと思うんだ。役者揃えたいい芝居だった。

 問題は、「この夏、バンドを作る」ということがテーマでありながら、音楽的に弾けなかったってことかなあ。つか、どうも選曲のテーマが曖昧だった。70年代と80年代ごっちゃ混ぜはいいんだけど、それを貫く選曲の個性が見えない。つまり、洋楽ファンとしての嗜好性が見えなかった。
 それは「洋楽ファンでない」観客に対する配慮かもしんないけどさ。洋楽のファンとしてはツボ踏んでもらえなくて寂しい(爆)。
 まあ、かつてのつかや鴻上尚史の「使ってる音楽が弾けて、その一瞬、舞台が爆発する」とこを、どっかで期待してた私もイケナイんだが。そういう芝居じゃないしな。というか、あれは80年代後半~90年代前半にかけての舞台の傾向だったのかなあと、ふと。

 個人的には、登場人物(酒井)の思わせ~な登場場面で、LAYLAかかってたとこがツボ直撃。
 それと最後に、役者全員で演った歌(テナーサックスとリコーダーとアコギとコンガ。リコーダーは私の方がうまい。ただ、この芝居のためにみんな覚えたそうで、それを思えばがんばってるわ)がボ・ガンボスだったのには、さすがに涙が出た。

 後、40代俳優が「敢えて」20代の役をする、という設定に関して、シーゴラスと意見が割れまして、気がついたのは、「内なる少年少女性」というのについては異性に対しての方が甘いのね。
 甘いというかセンサーが敏感。つまり、私は男優さんならその「少年ぽさ」にすぐ反応するし、シーゴラスは女優さんの方ならすぐ反応すると。
 それと、後になって、自分たちの「お若いとき」を知ってる客にこそ見せる、というのがこの40代で(一人は50と思われ)20を演る、ということの意味がある気がしてきたのね。その「振り返る」という行為を、役者が体でやってみせることで、客もまた頭でそれを追体験すると。

 そいで、「20代」に一番スムーズに溶け込んでたのが、酒井敏也と永島敏行でして、永島は非常に子供っぽい、というか「男の子の仕草」を体でみせていて感心した。けど、パンフ読むとあれが地らしい(爆)。酒井は外見からは信じられないくらい、「20の男の子」だったしさ。
 後、主演の近藤芳正、ともかくうまかったわ。ただし、最初っから最後までオッサンにしか見えないのが、彼だったけど。しかし、彼の場合、若いときから若さで売ったことがあったとも思えんしな(爆)。それを思うと正しい「再現」かもしれぬ。

 久しぶりに「確実な演技力」がユニットとして適性に働いている、という芝居を観て(板の芝居というと絶叫したがる癖のある馬鹿は居なかったしな。大竹しのぶ、お前のことだ)、その点ではとても心地よかった。
 結構おもろかったし、近藤がともかくうまかったんで、来年も観たいなあ。来年のゲストは坂東三津五郎だし。

 そう言えば、シーゴラスと飲んでて話題になったのも、池田成志は今、何をしてるんだ?だった。去年だったか一昨年だったかの、生瀬と古田とで組んだ芝居、観ておけばよかったよー。今、無性にナルちゃんの芝居が観たいぞ~、板で。
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指定型バトン(かたすみの映画小屋)

 

 santapapaさん
からもらった指定型バトン。お題はトニー・レオン 梁朝偉(りょん・ちゃうわい)、通称偉仔(わいちゃい)。ケイトに続いて景気がいい(あ、韻踏んでる)。

 と・こ・ろ・で、最初っから余談ですが、前に興奮して書いた、The Battle of Red Cliff 「赤壁の戦い」ざんすが、そう言えばと思ってIMdbを覗くと、キャストが出てましたわっ。
Yun-Fat Chow .... Liu Bei (in talks)
Tony Leung Chiu Wai .... Zhuge Liang (in talks)
Andy Lau .... Zhou Yu
Ken Watanabe .... Cao Cao
Collin Chou .... (in talks)

 劉備が周潤發で梁朝偉が諸葛亮でどっちもin talks。いっとき、周潤發が周瑜つう情報も流れたが、やはりアンディ周瑜か。どうもおさまりよすぎで毎度笑える。
 んで、わたくしは今もなお、祈りを込めて、このin talksが消える日を待つぞ……実は「三国志」じゃあ、劉備も諸葛亮も大嫌いなんだけど。偉仔、簾付き冠は止してね。
 後、劉偉強との新作もクランクインのようだし(共演金城)、王家衛ともまた組むみたいだ。前者はわくわくだが、後者は「……二人ともいろいろ考えてはどうか」(爆)。

 つうことで、今回のバトンのルールは以下の通りです。
・廻してくれた人から貰った『指定』を『』の中に入れて答える事。
・また、廻す時、その人に指定する事。

 以下、またしても大長編の本文。↓ツヅク

More:だから長いよ(藁)
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急死した田村高廣さん遺言…近親者だけで密葬

 最近、映画ネタ続くよな、そろそろ音楽ネタでもと思ったところにこのニュース。昨日は一人しみじみ喪に服したりしておりました。

 いえね、幼い頃からオヤジ萌えのわたくしが田村高廣を見逃すはずがなく。下の二人の弟さんにはまるで興味も無く(特に正和な。思わせぶりだが中身の無い使いやすいかもしんないが味の薄いタレントだと思う。少なくとも役者じゃない)、ただただ高廣様でございました。

 tonboriさんが書いてらした「兵隊やくざ」も勿論、好きよ。そいで、私は時代劇での、その存在感も無論、なんとも伝法な江戸弁が死ぬほど好きでした。
 あの方は京都出身だから、実際は関西弁の方がうまいんですけどね。でも、あれだけ見事な口舌の江戸弁で喋れる人がまた一人消えました。
 粋、とか、いなせ、が体現できる役者が、また一人消えました。かくして、「粋」も「いなせ」もどんどん消えていきます。

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 後は、やっぱ、なんといっても『泥の河』かなあ。
 私にとっては、邦画オールタイム・ベストを取ったら、確実に上位争いに食い込む傑作、つうか、「映画館で観た時の感動深すぎで観返すの怖いわ」的一作なんだけどな。前に書いた『竜馬暗殺』と似たような感じで、「日本映画週間」とかの時に大毎地下で観たと思う。(関係ないが、大毎地下もとーっくに潰れちったんだよな。あそこくらいお世話になった映画館もないというのに。んで、もっと関係ないが、あの映画さえ観ていなければ、うちの同居人改めシーゴラスの「骨の髄まで下町育ち」にふらっといったりはしなかった。母校に佃煮にできるほど居た、お品のいい山の手の坊ちゃんとくっついてたはずだ
 あの食堂のとうちゃんの役がものすごく好きだった。きいちゃんの歌に聴き入る顔が忘れられん。

 単に立ってる座ってるってだけで、「しんしんと」、その役の全人生を感じさせる芝居ができた人だった。
 といって「渋い」ってだけじゃないのよ。その気になれば垂れ零れるほどの色気が出せた。はっとするよな大見栄も切ってくれた。つまり大輪の華をやすやすと咲かすことのできる人だった。
 ともかくいろんな意味で、「大きい」役者だった。

 んで、田村高廣が亡くなったというのは、そんな一人の名優を失った、というだけではなく、かつては居た「美しい日本人」、というか「私の大好きな日本人の男」がまた一人消えたってことなんだな。何せ、これもう数が少ないのよ、すごく。イリオモテヤマネコ並の希少種。
 だから、寂しいんだ。すごく、寂しい。

 それで一つ言っとくけどさ、こういう見応えのある顔のおっちゃん、惚れ惚れするよなご老体が減ってくことで、今の若えもんの顔のつまらなさが加速してく気がすんのな。
 だって、対抗するべき先行世代が厳然と聳えたってなきゃ、若えもんの面構えは弛緩してく一方やんか。そんなおっちゃんの「大きさ」への「なにくそスピリッツ」が若えもんの面をびしっとさせるんだもん。(→例:パトレイバーのシゲさんがカッコイイのは榊のおやっさんがおるからで、遊馬のいたらなさがいたいけさに見えるのは後藤警部補がおるからだもの)
 つまり、頑固ジジイとくそババアこそが、「イキモノとして美しい」ワカモノを作るのではないのかと、最近、わたくしは思うわけ。
 んだからさ、「いつまでも若いワタクシ」に執着するんじゃなく、ばしっと老けてく、びしっと老いてく。それって、後発世代への義務でもある気がする今日この頃。己も深く肝に銘じておこっと。

田村高廣さん逝く。(web-tonbori堂)
小夜奈良。田村高廣さん。(風を泳ぐ)
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 いえ、さっき、このブログ、今や準レギュラーにのし上がったKさんからメール来たの。
 新作ガメラ観たんだってさ。 なんでクライアントからそんなメール来るんだって、だってそんな話ばっかりしてるからよ。
 
 まあ特撮については一家言ある方なんで、そのご感想はかなり信用しておりますです。
 全体としては恐れていたほどではなかったようで、何をそんなに恐れておったのかと言うのは身に染みるわ。んで、怪獣映画としちゃ正しいぞと。
 だから、全国どんだけ居るかわからぬ我が同志、「私は平成ガメラを忘れない」な方々、そんなに怖がらなくてもいいみたいだよ。ただし、仇な期待はせぬ方がよいと思われ。結論として「DVDは買いません」と言ってらしたし、大体、観る前から最悪の結果を覚悟して挑んでたしな、あの方も。
 印象的だったのが以下の一節。

 >なんかこう、ガチャピンが火球吐いてるみたい。

b0016567_0543338.jpg ……それは私も予告編を観て思ったね。「フシギダネか、今度のガメラは」

 そいで、引用許可依頼のメール送ったら、「らじゃ」と来た返事にはおってでこうあった。

>同一スケールで対決したら、絶対ガチャピンのほうが強いと思います。

 泣くな、Kさん。同居人改め「うちのシーゴラス」はそれ聞いて笑いこけておるぞ。
 んでさあ、ピカチューが相手なら、どっちが強いと思う?

なお、これまた信頼できる筋のゑびす屋さんによる評
動物映画ローテ(ワシの漫画を買うて呉!)
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「固有名詞バトン -スティーブ・マックィーン-」(samuraiの気になる映画)

b0016567_139666.jpg ええと遅くなりましてね、すまぬ。日頃遊んでもらっておるsamurai-kyousukeさんからのバトンとあれば、これは何をさておき走らねば。
 これは映画の「ある特定の事柄について本人の思い入れを語る」というものだそうです。わたくしにふられたお題は【キャサリン・ヘップバーン】.
 ……遂に来たか、長いぞ、長くなるぞ、私の先達、心のお師匠様、思い入れは幾星霜(爆)。ええ、私にこんなネタを振る、samuraiさん、あなたが悪い。(ただ、「ガメラ」と「円谷」にも未練が……w)

 彼女については、今ではそこそこ映画観る人でないとご存じないかとも思う。だもんで、よければ、ここも覗いてみてください。
Katharine Hepburn:profile
 アメリカでは人気・評価ともに壮絶に高い人で、演技派と言えばケイト、女優の中の女優という扱い。3年前、亡くなった時に、蓮實重彦が追悼文で、
合衆国には「(キャサリン・)ヘップバーン神話」はあっても、ペック神話やオードリー神話なんてものは存在しない。ところが、日本では、ペックさんやオードリーさんのほうが有名らしく、無知からでたこの種のガキ人気にマスメディアまでが同調してしまうのは本当に嘆かわしい。
  と書いている。オードリーさんやペックさん(ペックさんは好きだぞ、私)のファンに喧嘩を売る気はないが、私も日本でのケイトの評価どころか知名度が低すぎるのは哀しい。

 いわゆる「知的女優」の魁つうか、「自分の頭でモノ考えて自分の責任で行動する女」の見本。だもんでフェミニストのアイドル、シリアス芝居の女王、でありながらなおかつスクリューボール・コメディやらしたら右に出るものがいないという、化け物役者。アカデミー4回受賞は前人未踏。彼女に比べたら、今の「知的女優」がなんぼのもんか。
 ちなみに、『スターウォーズ』のレイヤー姫とハン・ソロみたいに、気の強いねえちゃんと片意地な男が大喧嘩しながら恋に落ちるというパターンを、アメリカではキャサリン・ヘプバーンとスペンサー・トレイシーの黄金パターンと呼ぶ。そのケイトとスペンスは実生活でも恋人で、まあこの二人の「大人の恋」ってのもハリウッドの神話だな。

 それで思い出したわ、例の『アビエイター』。ええ、映画としちゃ「いかにもスコシーシだ。何かにとり憑かれた男がはた迷惑に自己崩壊しておるわ」だけど、デカプーの「隣のとっちゃん坊や面」がどうにもミスマッチでシリアスにやられればやられるほどこっちは困った、というあの映画。
 トーゼン、あったわけよ、ケイト役が。ケイトはいっとき、H・ヒューズの恋人だったし(ケイトは今、見るととんでもない美人だけど、当時は結構、「ブス呼ばわり」だった。グラマーじゃなかったしね。けど、「見る目のあるひとかどの男」には必ず口説かれる女だったわけ)。そいで、WOWOWで見てて、あたしゃ切れたね。
 ケイト役のケイト・ブランシェット。あれはなんだ。同居人もあれはないと怒っておったぞ。なんだよ、お前、お前のどこがケイトだよ。アカデミー委員会が認めようがどうしようが、私は、絶対に、認めないからな! アメリカはケイトをほんとに正しく評価しておるのか。そのことじゃスコセッシ、お前にも怒ってるんだかんね。

 閑話休題。というか、ああ枕が異常に長い。長すぎる。私にケイトとかL・バコールとかG・ロランズとかの話を振らないでくれる? ひと晩でも話してるから。
 ということで、肝心の設問への回答は、なんとこの後↓(爆藁)。

すいません、お待たせしました。
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