カテゴリ:映画・ドラマ( 101 )

b0016567_18414610.gif これは『黄色いリボン』で、軍曹が砦で飼われている犬を褒めるときの台詞。勿論、アイリッシュ・セッターだからいい犬なのである。アイルランド産の犬ならいいに決まっている、だって、ジョン・フォードの映画だもん。

 映画の台詞の中でも、特に好きな台詞の一つ。嬉しそうに犬を見るヴィクター・マクラグレンの表情も相俟って、なんか、いいんだ。似たようなものなら、同じ映画で、退役記念に部下から貰った時計が嬉しくて嬉しくて、何かって言うと、ほら、今、何時かな、何時? 見てくれないか、この部下の刻んだ銘の入った俺の時計でって言い回るジョン・ウェインも好きだ。

以下続く……。
[PR]
草なぎセリフ変更「想定の範囲内」

堤真一(40)演じるIT企業の社長に主人公・島男(草なぎ)が弟子入りし、成功の階段を駆け上がる物語。島男は「金だけがすべてじゃない」との価値観の持ち主で、社長と対立していく。
 と読んだだけで、予告編評論家としては、全ストーリーわかった気になる。

1.主人公は当初は社長に従い、後に対立しつつも、何故、金がすべてだと社長が言うのかという本当の理由を理解し、その上でなお「それでも金だけがすべてじゃない」という信念は崩さず、最終的に成功する。
2.主人公は当初(以下、1.と同じ)という信念は崩さないが、結局は傍目には社長に破れた、という形になる。しかし、彼の中では「これこそ、自分の成功だ。僕は満足なのだ」という確かな手応えがあり、社長も「本当に勝ったのは君だ」とどこかで認めてるのであった。
3.1と2の様相を含みつつ、社長が改心して、彼と「共に」成功する。

 のどれかじゃないかと。
 これで、社長が完膚無きまでに勝つ、「最後に金が勝つ」つう風に話を持ってくなら、フジを称えてやってもいいけどさ。まあしないだろうな。今のみなさんは、「いいヒト」が好きで、お好きなタレントだの何だのってのは、「いいヒト」の役をやって、実生活でも「いいヒト」でなきゃ嫌いらしいから。

と、それはいいからと、スマップの話にツヅク。
[PR]
「ブロスナン降板で007は終わった」とタランティーノ

タラ坊はそうは言うけれど

 タラちゃんのこととなると、tonbori-drさんみたいに冷静に書けないわ。だって、タラちゃんなんだもん。

 ……タラちゃん、あんたな、今、「何で僕にオファーしてこないんだ?」って言えるほどの立場か? パルムドゥールから何年だよ、おい。 あんたに頼んだって仕方ないから頼まなかったんだろうが(個人的には観たいけど)。それとも、あんたが己を弁えぬ条件つけたから話が来なかったにちがいない(そうやって潰した企画が幾つあったよ、え?)。
 タラちゃん、結構、後はなくなりつつあると思うのよ。私としては「終わってるな感」より「まだこれからさ感」にかけたいんだけどさ。私も周囲に「キルビル」の言い訳するのに疲れたって言って、んでも、それ以上に、
 新作はやってるんだろうな? 仕事してくれよ。せめて、言い訳なりとも人様にできるように新作上げてくれっ!(もっぺん威張らせてくれとは言えないあたり、もうすっかり後ろ向き)

 尊敬してるなら深作さんを見習え。うじゃくじゃ言わずに黙ってもらった仕事を大事にしてろ。ともかく定期的に映画撮ってろ、頼むから。
[PR]
くそまじめなSW

zaziesさんからのTBです。私もマーク・ハミルがんばれ!と思う。

 ほんで、エピ3ですが、まあざっとマスコミとか他のブログとか観てると心温かい紹介が多いなあ。これが他のシリーズでああいう一作目二作目の後となれば、作れる金を自分で持ってて結構だねって話になると思うんだが(藁)。
 そんで要するに、みんな、悪口はホラ、飲み込んで、温かい目で見てあげましょう、これで最後なんだから、私たち大人なんだからさって感じなのね。

 ごめんねー、私、子供だもん、そーゆーとこは。

 よくわかんないんだが、愛すればこその怒りってのはないのかな、みんな。好きだったからこそ哀しいってのはないのかな。私は自分がホントに好きなものとは、最低限、そのくらいの緊張関係は保っておきたいと思いますけどね。それが作った側への礼儀だと思うんで。

 ライトセーバーぶんぶん振って、フォースがどうこう言ってればOKよ、それがスターウォーズよってのなら、パロディ映画観てれば?って思うんだけど(藁)。後、製作側の台所事情を思いやってあげろよ的ご意見も多いんですが、だって、私は一観客にすぎないもん。

 というわけで、ルーカスの断末魔、多分、wowowあたりで観るでしょう。何故ってエピ1、2と観た感じじゃあ、ありゃルーカスが生まれ変わらない限り、どうしようもないと思うんで劇場へはまいりません。それでも観るのは観ますよ。おそらく、またぼろくそ言うでしょう。
 だって、好きでしたから、ずっと。あの三部作が、ほんとに好きでしたから。
[PR]
ハウル全米で6月公開…ローレン・バコールら声優

英語吹き替え版では、ソフィーをジーン・シモンズ、ハウルをクリスチャン・ベール、荒地の魔女をローレン・バコールが担当する。
 それだけで、わたくしはちょっと部屋中走り回りそうになってしまいましたわ。ジーン・シモンズもお懐かしいが(キッスの人じゃないのよ)、
 ローレン・バコール
 その名前見ただけで、後光が射すようでありがたくて拝んでしまいますわ。ローレン・バコール、意味もなく嬉しいからしばらく唱えてようかなあ。ローレン・バコール。
ああそうだ、当初はハウル役のイメージ格差について書こうと思ってたんだ。キムタクがクリスチャン・ベールなのね、ふんふん、じゃあ、「キムタクがなんかやってる」じゃなく、ちゃんと「ハウル」って役になるのね~(ま、別に「キムタクがなんかやってる」もよかったけど)、ベール君も好きなんだけどね、でも、
 ローレン・バコールだもん。
 私の生涯の憧れの女神様だもん。生まれ変わって好きな顔と体型選べるなら、ああしてねって神様に頼むもん。ボギーとあのジェイスン・ロバーツ(わたしはじじ専)に「ベイビー」って呼ばれたお方だもん。「用があったら口笛吹いて」なんて、一生にいっぺんでいいから言ってみたいもん。うふふ。
 うふふふふふふ。


「ハウルの動く城」全米公開!ま、「千と千尋…」よりわね…。

ローレン・バコール

●ジーン・シモンズといえば、「エルマー・ガントリー」は、アメリカの福音派の伝道師の話で、すっごくよかった。これもふるーい映画ですが、アメリカ人の宗教に対する単純さと熱っぽさってのがとてもよくわかるんで、興味のある方は是非観てください。バート・ランカスターの大名演です。
[PR]
スピルバーグ「宇宙戦争」超コワ

(監督は)恐怖を前面に押し出しながらも、「見終わった観客は、子供をぐっと抱きしめ、家族がいかに大切かが分かると思う。それが映画にとって最も重要」と強調。
 多分、流行るんだろうな、そいでもってみんな観に行くんだろうなあ、きっと。
 私は行かないんだろうなあ、きっと。

 私としてはスピルバーグはインディ・ジョーンズまでの人で、うんちゃらこうちゃら頭の悪い理屈捏ねて社会派気取って賞取りに走った段階で、画面から加速度的に映画的輝きが消えた。つまんねー、場合によっては腹の立つ映画になった。(まあ、その頭の悪さってのは、「未知との遭遇」とか「ET」から既に点滅してたんだけどね)

「プライヴェート・ライアン」にしても、結局は、火薬とCGと死体の数で見せてることをごまかすために「戦争の空しさ」とほざいてる感じだった。「愛」だの「平和」だののありがたさを訴えたってことにさえしておけば、残酷な場面もマスコミや観客に言い訳できるからね。

 けどね。
 例の「暴力の連鎖」=「憎しみの連鎖」ってのは、実は「愛」に根を持つからどうしようもないんだよ。「愛しい人を殺された」という、どうにも逃げ場のない怒りと憎しみから始まるから、どうしようもないんだよ。

 だから、いかにもなネタ使っておいて(テロリスト=エイリアンというあたりでもう、アメリカに根深い人種偏見露呈してるもん)、「家族愛」なんて抜かしてるの聞いた瞬間、この映画、ホントにどうでもよくなった。そんな安く流通してる言葉を言い訳にしてるようじゃ、ブッシュにもつけこめる映画になるんだろうなあ、きっとさって感じ。
 ドンパチと破壊を描きたかったらそれでいいじゃないの。人が無意味に死んでく映画が作りたいならそれでいいじゃないのさ。そう開き直れた時、言い訳を止めて確信犯に戻れた時に、スピルバーグは、またもう一度ホントにすごい映画を撮るんじゃないだろうかと思うんだもん。
 いいじゃん、アカデミーはもうもらったんだから。

 だって、ホントにすごいアクションを、暴力を、恐怖を描ける監督は、誰もそんな言葉で自己弁護しない。そして、そんな逃げ腰な言い訳を言わない監督ほど、結果としてホントに人間描きってたりする。
 暴力も戦争も、人がすることだもんね。

 黒澤がコッポラの『地獄の黙示録』を称えて言った言葉。
「戦争が地獄だから怖いのではない。戦場では、時に地獄が天国に見えるから怖いのだ。そう云う人間というものが怖いのだ」

[PR]
祝 クリント・イーストウッド 監督賞受賞!

米アカデミー賞、「ミリオンダラー・ベイビー」が作品賞など4冠 (ロイター)

web tonbori堂さんの記事→第77回アカデミー賞は「許されざる者」の元へ
 クリス・ロックの絶妙の喋りが同時通訳で殺されてゆくのを歯噛みしつつも、朝からずーっと見ててよかったなあ、と。 ついでに作品賞も取ったけど、あれはみんなのものだしな。監督賞は、監督のものだ。当たり前だけど。 2度目だけど、前回、功労賞の側面強かったもんな。

 最近、見返してみてしみじみ思ったんだ。イーストウッドには、実際、監督第一作目のMelodyから、とんでもない才能の萌芽があったんだよ。だーれも評価してくれなかった間も、この人はいい映画を撮ってたんだよ。

 駄作もまあ、それなりにあるけど、この人はプログラム・ピクチャーと本気の映画のどっちも撮れる。それだけで並の監督じゃないってわかるでしょうが。

 CGと死体袋と馬鹿げた脚本が幅をきかす昨今のハリウッドの中で、ホントに大きく、ホントに隙のない、ホントの意味で重厚な(漬け物石のように単に重たいのではなく)、噛み応えのある映画を撮れる、見終わった後、座席から動けなくなるような映画を撮れる、数少ない監督なんだ。まだまだ撮ってもらわないと、誰をさておき、私が困る!

 私は今、個人的に祭りだわっと。ちびっと泣いてるし。

 いや、スコセッシも大好きなんだけどさ。今回は諸般の事情で取って欲しくなかったの。(本音を言うなら、スコセッシはやっぱもっと渋めのおっさん役者が「本気でやった」主演作で取ってほしいんだわ。すいません
 
 今晩の再放送(字幕版)をもっぺん見た上で、また授賞式小ネタを書きたいと思います。

追記;
イーストウッドはその昔、「センチメンタル・アドヴェンチャー Honkytonk Man」という隠れた名作を撮ってて、それをWOWOWで観た私は、連れのイーストウッド・ファン(+ヒギンス+B級アクション+パブロックのファンでそれを私に教えた女、そいでもってボトムズのファンでもある)に、あの映画のサントラはないのかーっ!と叫んだ。すると、そいつは、「この私が探さなかったと思うのか?!」
……ないのか、あのサントラ。うまいぐあいに今、思い出したぞ、amazonで調べよっと。

なお、受賞者一覧はこちらに上がってます→77回アカデミー賞受賞一覧(ハサウェイの徒然なるままに)

もひとつ→ センチメンタル・アドヴェンチャー
ほんでもって裏アカデミー賞たるラジーについては→こちらは毎年納得のソレ(jaguarmen_99さん)
[PR]
踊るブロガー伝説
「交渉人 真下正義」これって、どうなん?

 tonbori-drさんとmori2さんのとこからです。

 これは、街頭で宣伝を見た瞬間から、「あー、またかい」というのが、正直なところ。でも、周囲の人は結構熱心にテロップ見てましたなあ。

 mori2さんがおっしゃるように、映画は二本とも二時間枠とどう違う?という話だった。ストーリーの点では、稲垣が出てた二時間枠の方が見応えがあったくらいで、制作側の限界というのがはっきり見えた作品だったと思う。
 んで、今回のスピンオフは、「織田が逃げた」からやってるんでしょ。何をどう言われようと、苦肉の策、という感じしかしないんだよなあ。どうしても。

んで、「踊る大捜査線」のこと
[PR]
現代シネマ倶楽部 ステップフォード・ワイフ

 映画自体はあんまり興味ないんだわ。予告編とか特集とかさんざんケーブルで見て、こんなもんかあと、悪い癖で見切っちゃってさ(藁)。ええ、私は予告編評論家

 元の映画はキングが自分の評論集でネタにしてるくらいだから、ホラーなんだけど、今度はブラックコメディだそうです。ただ、設定がなあ、もう「50年代的に従順な妻たちの街、男の天国」ってのはこのご時世じゃそれだけでミラクルなワールドだから、正統派ホラーにはしにくいってとこだろうけど、ブラックコメディでもしんどいと思うぞ。
 私なら、いっそ、「妻の仕事に協力的で子育てにも積極的、家事全般を折半し、ゴミの分別もでき、老人介護も厭わず、おまけに浮気もせずに週3回は妻とセックスして、なおかつ高級取りの夫たち」ばかりの街って設定にするけどさ。

 んでも多少はサスペンスの含みも持たせろよー。クリストファー・ウォーケンとグレン・クローズの夫婦じゃ、誰だって出て来た瞬間、怪しいと思うよ。笑う前に、いきなり怪しい。なんかしつこいんだよ、この組み合わせ、いやウォーケンじゃなくクローズが。
 以前、この二人、TVで共演したことがあって、やっぱ夫婦役だったんだけど、見た連れが、「ウォーケンとクローズがフツーの夫婦やってるー」と驚きの余り電話してきたくらいだもんな。まあ、それはいいけど。「緑の眸のクリス」はフツーの人もやれるもん(芝居に余力があるのがはっきりわかるから)。

んで、ニコールもどうでもいいんでグレン=《私は女優よ》=クローズの話
[PR]
たけし教授効果…芸大監督脚本競争率13.7倍

 昨日記事に書いたら、このニュース。
 たけしが東京芸大の院で教えるってのは知ってたけど、へえ、13.7倍ねえ。
 でもさあ、院よりもまず学部の充実じゃないのお。日本じゃアメリカみたいに大学院が気安い存在じゃないんだから。私の連れで修士取った奴は、就職で号泣したぞ(理系ならともかく、文系の院はなあw)。

 んでまった、この東京芸大つうのが、ある意味、東大より難しい大学だもん。いわば超エリート相手に教えるわけだ、たけし君は。

 しかし、監督業として一にも脚本二にも脚本なのは、黒澤先生も言ってた通りなんだけど、たけしが脚本、チェックねえとちょっと苦笑してしまうのは私だけか。 だって、脚本がうまい監督じゃないじゃないのさ。君自身が、ちょっとプロんとこ行って勉強し直してこいと言いたくならないわけでもない、彼の映画を観ていると。

 んでも、東京芸大だわ、「世界のキタノ」だわで、なんかすっごく衒学的な、ゲージツテキなもんになりそう。「現役の第一人者を教授に招き、映画製作のための実践型の教育を行う」という基本理念、だそうだけど、タケシ、全然、儲けてないんだよなあ。

 この試みにケチをつける気はないし、どんどん広がって欲しいけど、実質的に金もそこそこ儲けてて、評価もあって、何よりつまんねープログラムピクチャーでもちゃんと撮り続けられる人(向こうの新人監督にはトーゼンの経験だが、日本の「独創的な」新人さまになかなかできないことね)が、しょぼい映画専門学校の講師で、北野武が芸大の先生様、つうのはなんかなあ。いかにもいかにもって感じだわ。

 在米の知人の元旦那がNYUの映画学科出てるんだけど(それでlawyerやってるんだから、アメリカは面白い国だ)、彼の話じゃ、向こうの映画学科には「いかにして、映画のエの字も知らない人から金をぶんどるか」という講座もあるそうだ(彼曰く、「弁護士やってるのも映画撮るための金とコネ作り」だってさ)。これも、監督には必須の技術なんだけど、日本じゃ、学科ができたにしても講義中の余談になりそうな気もする。 
 なんせ「純粋な」「本質論」が好きだからさ、日本の象牙の塔は、未だに。
[PR]