■幼女連続殺害の宮崎死刑囚刑執行 「自信持って」と鳩山法相(exciteニュース)
Wiki:東京・埼玉連続幼女殺人事件 思い切り正直にいえば、あの事件で、私の心に強烈に焼きついたのは、事件の残虐性や救いの無さもさることながら、TVにさらされた彼の部屋だった。
当時の私はアニメとも無縁で、宮崎自身にはまったく感情移入することはできなかった。だが、あの部屋の(
既にネタ割れしておるように、それが撮影クルーに演出されたものであるにせよ)まるで繭のように生温い自閉性は、まちがいなく自分の部屋にも通じるものだった。私の場合はビデオの代わりに本とCDがあったという、それだけのことで。当時、10代~20代だった方の中には、同じ居心地の悪さを感じた方もいらっしゃると思う。
以来、ああいう部屋の住人は狩られる側に回った。
おかげで、今なお、私は、知人レベルの方を家に招かねばならなぬ羽目に陥る度、ふと、この廊下にまで浸食している本とCDとDVDを魔法で消せないかと思う。 猛烈なオタク・バッシングの中、私はイライラしていた。「現実と虚構の区別がどうたら」というふざけたハナシができたのもこのときじゃなかったか。私はともかくムカムカしていた。
そんなとき、大塚英志が「オタク叩く気なら俺が相手だ」発言を放った。
私は今でもはっきり、それを読んだ時のことを覚えてる。家で取ってた朝日か毎日に載ってたんだと思う。私は夢中でそれを読んだ。それはムロン、犯罪は擁護しない、彼自身も擁護しないという前提
★1で、ただ、俺は彼にとって大事だったものを守ってやる。セブン第12話を守ってやる、とかいう言葉だったと思う。(
ウィキで調べたら、「(犯人の)彼が部屋に蓄えた六千本のビデオテープをもって、彼が裁かれるのであれば僕は彼を弁護する」とかも言っている。実際、裁判の弁護側証人にも出てた)
私は結構、カンドーした。最近の大塚はなんだかなんだかなあという言動が多いんだが、このときはかっくいーと思った。
そんなことを思い出し、嫁入り道具に持ってきて、今は廊下の本棚にひっそり眠る80年代書籍の中から、『Mの世代』(
出たずっと後に古本屋で買った。350円の値段がついたままだw)なんか引っ張り出してめくってみた。中森明夫って今、何してるっけ? 香山リカは昔も今も大したこと言わねえなあ、おお、手塚眞も書いてる、つか、なんで付箋貼ってんだ、わたくし(藁)。ああ、大島弓子への言及ね。
そいで、えのきどいちろうの「
ビデオ六千本×わからない×怖い×排除」つうのに笑った。
だってなーんも変わってないんだもん。なーんも、なんにも変わってない。二十年一日。
その後の裁判の流れや、あの事件を総括できたかどうかとは関係のないところで、宮崎は
オタク神話のアーキタイプ、元型となり(特にキモオタの外見デフォ)、「M」となった。オタク神話はその後、いくつもの事件を吸い込んでどんどん増殖し、様々な都市伝説を生んだ。
いまだに様々な場所で、そんな安いオタク都市伝説が消費されていている。特にこの一週間ちょっとの間、夏場の電力並に消費量はアップしてた。
★2 何も本当には、解明されてはいないというのに。
あ、あそっから生まれた神話には、もいっこある。例の
「心の闇」。
こいつなんかもはやブラックホール化してて、ある意味、オタク神話以上に危険。何せ、言った瞬間に思考停止して後は好みの物語作って遊んでるだけだもんな。
これから暑くなるし、そうやって若いもんの「心の闇」つつき回して、わあ、怖いってな怪談噺やるのも結構だが、そんなホラーに興じてる暇があったら、なんで自分たちはそんなことやってお茶濁してるのか、そんなオトナの「心の闇」をえぐってみることの方が先ではないの。これは私も含めてのことですが。
さて、結局、私は今、やっぱり似たような部屋に暮らしている。いっときの勢いはないが、それでもモノは着実に増殖している。ときどき、それがゴミに思えて発作的に棄ててはまたためこむ、その繰り返しだ。
そして、相変わらず、落ち込むと引きこもり、繭を作る。けれど、今は、自分で破るために繭を作るのだとわかっている。いつまでも繭の中に居ると、トーゼン、窒息するもんね。
私のこの部屋は、帰るための場であり、また出て行くための場でもある。だから、別に無くなったって壊れたってかまわない。部屋だのモノだの物理的なもんはまた作ればいいし、要るなら買えばいい。それだけのことなんだと思っている。
それがこの20年間に、私が学んだことだ。バカなりに、年は食うのよね。
★1 ただね、こんなの文章全体読めば、わざわざ前提するまでもないと思うんだけどさ。今も昔も、行間どころか文脈どころか、言葉の意味さえ取れない方々にどう叩かれるかわかんないもんで、みんなこう前置きするのよねえ。私もするし。嗚呼。★2 たとえば、今回の事件で、東浩紀が言った「アキバは象徴」とマスコミ御用達犯罪学者が言う「アキバは劇場」とは、意味も文脈も違う。そこんとこが大事なのにTVはそこを綺麗に一緒にして流してる。なお、東がどんなつもりでは言ったかは
●なぜ秋葉原なのか、なぜ携帯掲示板なのか、なぜ無差別なのか さて、せんだってさんが「社会的利益」の観点から、この執行について書いておられます。ニュアンスつかみにくい人は、コメント欄まで読んでください。私のバカと同時に(大汗)、彼の考えの真摯さがおわかりと思います。
●貴重なサンプル個体を殺してしまいました(せんだって日記さん)